97話 UTM(Fortigate)不要?必要ない?セキュリティを高める3つの対策


このセミナーでは、UTM(統合脅威管理)の効果的な運用について、具体的な対策が提案されています。以下の三つの対策は、UTMのセキュリティを強化し、企業の情報漏洩リスクを低減するのに役立ちます。

対策1: セキュリティパッチの自動更新

UTMのセキュリティを維持するためには、セキュリティパッチを常に最新の状態に保つことが重要です。自動更新機能を利用することで、新しい脅威や脆弱性に迅速に対応し、セキュリティリスクを低減できます。ただし、自動更新にはトラブルの原因を特定する難しさもあるため、適用されたパッチについての通知や管理が重要です。

対策2: 管理者権限認証の強化

UTMの管理画面へのアクセスは、厳格な認証プロセスを経て行う必要があります。IDとパスワードのみに頼るのではなく、接続元IPの制限やロックアウト機能の確認・設定を行うことで、不正アクセスや権限の乱用を防ぎます。これにより、UTMシステムへの不正アクセスリスクを大幅に減少させることができます。

対策3: ポート開放と接続元IP制限

UTMのセキュリティをさらに強化するためには、不要なポートの開放を避け、必要なポートのみを開放することが重要です。また、接続元IPアドレスに基づくアクセス制限を設定することで、信頼できるネットワークやユーザーからのアクセスのみを許可し、不正なアクセスを防ぎます。これにより、UTMシステムが不必要に露出するリスクを最小限に抑え、セキュリティを一層強化することが可能になります。

これらの対策を実施することで、UTMを通じた企業のサイバーセキュリティ対策をより効果的に行うことができます。

資料

IPA「コンピュータウイルス・ 不正アクセスの届出状況」
2022下半期〜2023上半期

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