寄り道は短い方が良い②
怪しいクリニック、治療法について
怪しいかどうかは私たちが見抜くことはできません。
では、ここは腫瘍内科医の力を借ります。
「がんを「癌」と表記する人は専門家ではない」
癌と書くとネガティブなイメージを受けて側が受けます。
逆の言い方をすると、ネガティブな言い方をして相手を恐怖のどん底に落として騙す目的があるなら癌と書くことが多いです。
旧帝大附属病院や大学附属病院、市立病院で癌と表記していることはありません。
「全てのがんに効く治療法は無い」
抗腫瘍効果があるのか無いのかという話です。
怪しい自由診療クリニックでよくあります。
効果が不明で、副作用が無い治療法ならまだマシですが。
あ、副作用が無い薬はありませんが。
「体験談がHPや動画に載っている」
がんは極めて個別性の高い疾患群です。
ゆえに「その人に効いた治療法が自分に効く」とは限りません。
がん拠点病院で体験談が公開されている病院はほぼ無いはずです。
「放置する」
放置すると、しばらくは天国です。
私の妻が経過観察中で楽しそうです。
しかしサーベイランスだからといって放置しているわけではなく、CTを撮って治療のタイミングを見ているのです。
ちょっと一休みと、放置は違います。
放置すると、骨髄抑制や腹膜播種、腫瘍による臓器圧迫、がんの総量や大きさが増えるなどの有害事象が出て、それこそ手の打ちどころがなくなります、
とりあえず、このあたりにしておきます。
私も、最初は食事でがんが治ると思っていましたし、温熱療法でがんを抑制できると思ってました。
寄り道は誰でもします。
少しくらいは、仕方ないです。
寄り道もまた勉強だという考えが絶対にダメとは言いません。
ケチな関西人に一番効く言葉は「自由診療は、金がかかりまっせ」です。
寄り道とは、藤原頼道では無いことも念のために付け加えておきます。
参考文献
「がん治療の虚実」医療動画、押川勝太郎氏
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