寄り道は短い方が良い①
「野放しクリニック」
日本はどうやら広告規制がゆるいようです。
憲法で表現の自由をうたっているからか、私も含めて言いたいことをある程度自由に言えるのは良いことでもあり、悪いことでもあります。
私は妻ががんになってから、本や医学論文を読んできました。
読んだだけで理解できなかったモノもあります。
面白いなあと感じたのは、自由診療クリニックのHP。
何やら細胞と低用量抗がん剤をミックスさせた統合医療
高濃度ビタミン療法
分子標的約を活性化させる療法
どれも抗腫瘍効果は認められていません。
経口での投与か、点滴による投与かは分かりませんが。
一番、おっと感じたのは分子標的薬を活性化させる療法
主治医によると、「分子標的約は殺細胞性抗がん剤の効果をかさ上げをする薬剤」らしいです。
殺細胞性抗がん剤の効果をかさ上げする分子標的薬の更なるかさ上げ効果。
下手をするとその薬の更なるかさ上げ(以下略
「妻のレジメン」
大腸がんではイリノテカンやオキサリプラチン、5FUがキードラッグになっています。
妻の場合はこの組み合わせに、アバスチンを投与させてOS(全生存期間)の延長を図るわけです。
妻の場合は進行スピードが速いBRAF変異型遺伝子異常が原因のがんなので、体力のあるうちにキードラッグを全部使いきるレジメンを選択したのでしょう。
このレジメンはFolfoxiri+アバスチン療法と言います。
使っている人は1人しか私は知りません。
そもそもBRAF変異型遺伝子異常が原因で大腸がんになった人は5%~10%しかいないので、このタイプの患者が少ないという問題もあります。
とはいえ、BRAF変異型遺伝子異常の患者にエンコラフェニブ+セツキシマブというレジメンが保険認可されたのはラッキーです。
積極的な治療で粘っていれば、新薬が登場することもあります。
新薬に期待し過ぎも良くありませんが。
続きます
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