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世界と日本の排出量を確認しておこう

排出量算定にあたり、やっておいた方がよいのは、およその排出量を確認しておくことです。

  1. 世界全体の排出量 326億5000万t-CO2e(2018年)

  2. 日本の排出量 11億4900万t-CO2e(2020年度)

  3. 業種・業界の排出量

土地勘を付けておくようなイメージでしょうか。

算定に入ると、細かい数字を扱っていきます。
入力ミスから計算ミス、転記ミス。当たり前です。

しかし、おおよその排出量が分かっていると、極端な間違いにはすぐ気がつきます。自社の排出量が日本の排出量を超えるわけはありませんよね。

そんな時に頼りになるサイトをご紹介します。

まずは、何と言ってもこちら。全国地球温暖化防止活動推進センター
データだけで無く、パンフレットや素材集やらの、お役立ちツールが満載。教材の貸出も行っています。

データを収集するために現場の人に協力をお願いしたりすることもあろうかと思います。そんなときにぶち当たるのが「何故やらないとダメなのか」という反発。余計な仕事が増えるわけですから当然ですよね。
そんなときに、このような資料を用いて丁寧に説明を行い、進んで協力頂けるようにすると良いですね。

続いては、英語のサイトにはなりますが、Our World in Data

こちらは、温室効果ガスだけはなく、世界中の様々なデータを扱っています。今一番ホットなのは、ウクライナとコロナですが、気候変動もちゃんとプレゼンスを示しています。

見るべきは、CO2 Dater Explorer

年代別や国別、1人当たりの排出量、CO2のみや全GHG、メタンのみなどでフィルタリングできます。

グラフを多用したレビューも見応えがあります。

検索で日本を指定すれば、詳細なデータを見ることができます。

また、GoogleもPublic Dataとして、排出量を公開しています。

GHG全体ではなくCO2の排出量に留まっているのが残念なのですが、個人的には、こちらも推したいところ。

Global Carbon Atlas

このサイトの、「Country emissions」がお奨め。
排出量を地図上にマッピングしたものは、非常に分かりやすい!
ランキングはもちろん、バブルチャートやバーチャートもあります。
加えて、年代毎に動かせるのが秀逸。
2010年以降のUSと中国を比較すると面白いです。

なお、自社の排出量を算定したら、他社も気になりますよね。
これについては、皆さんの業界団体や他社の統合報告書やウェブサイト等を参照して頂けたらと思います。

その際に気をつけるべきは、基本的に比較はできないということ。
バウンダリーに含まれる事業が異なるでしょうし、そもそも、スコープ3は被対象かもしれない。含めていても、選択しているカテゴリーがことなったり、使っている係数が異なったり。

ですので、算定した後で社内で報告する際にどうしても比較は必要かとは思いますが、くれぐれもこの点を十二分に説明して下さい。


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