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ブルーカーボンを推進しています

4月13日の報道ステーションで、持続可能な社会を目指すSDGs企画13回シリーズの第1回としてブルーカーボンが紹介されました。

ブルーカーボンとは、「海洋生物によって大気中のCO2が取り込まれ、海域で貯留された炭素」のことです。森林など陸域で貯留される炭素であるグリーカーボンと区別して、このように呼ばれます。

陸域で生育する植物により固定されるグリーカーボンと比較して、ブルーカーボンは貯留期間が長期にわたるため、炭素貯蔵庫として特に重要です。

排出量算定方法のスタンダートとして、各種の国際的なイニシアチブで参照されているGHGプロコトルで、削減系のカーボン・クレジットは利用できないとされていることから、注意するようお伝えしてきました。

確かに、地球全体で観れば、総量の削減にはならないので納得はできます。ですが、大気中からCO2を直接回収して貯留するDACや、グリーンカーボン、ブルーカーボンについては、貯留期間の長短はあるにせよ、総量削減につながります。今後認められる可能性を残しており、私としても、非常に期待しています。

ブルーカーボンについては、一昨年よりJブルークレジットとしての事業が始まっています。認証量は少ないものの、注目度は高く、多くの買い手がついています。

私はこれまで、グリーンカーボン(J-VER)を活用した地域活性化のお手伝いをしてきましたが、Jブルークレジットの運営主体となっているJBEの母体組織であるBERGに参加してからは、ブルーカーボンの発掘に重点を置いて活動しています。

プロジェクトが無かった場合と比較して排出量が削減され、その分が削減量としてクレジット化される削減系クレジットと異なり、グリーンやブルー等の吸収系のクレジットは、純粋に総量削減になる点に加え、森や水と言ったイメージが良く、また、生活に密接に関わっていることから、関心をもって話を聴いて頂けることが多いです。

ただ、残念ながら、どのように活用していけるのか、自社の事業にどのようなメリットがあるかが掴みづらく、実際の購入になかなかつながらなかったことも事実。

今回の報道ステーションでの特集のように、様々なコンタクトポイントで採り上げられることで認知度が高まり、SDG'sのように、一般的に皆さんの話題に上がっていくことを期待したいです。


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