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Jブルークレジット オンライン申請開始

Jブルークレジット、エバンジェリストの園田です(笑)

これまで、「そもそもブルーカーボンって何なの?」から、具体的な実施例、算定方法や申請方法をご案内してきましたので、ご関心のある方、もしかして、チャレンジしようという方が出てきたかもしれません。(希望的観測ですが)

ですが、これまでは、事務局のJBEに事前相談を行い、書面での申請を行う必要がありました。また、発効されても、運用に当たっては都度依頼が必要など、極めてアナログな対応に終始していたのが現状でした。

ところが、ついに(というかようやく)、8月17日より、事前相談から申請、運用まで、すべてオンラインできるようになりました。受付も随時可能となっています。

Jブルークレジット認証申請の手引き」もVer.2.2からVer.2.3にアップデートされていますので、併せてご確認ください。

事前相談もここからになりますので、まずは、新規登録をしておきましょう。

なお、操作マニュアルも完成版ではなく、システムも若干不安定なところもありますが、何分稼働開始直後ですので、暖かい目で見守ってください(笑)

さて、算定及び申請方法についてご案内したところですが、数式やら難しい用語やらが出てきて「どうやったらいいの?」という声もあろうかと思います。

そんな時は、先人達に学びましょう。
こちらに、2022年度のプロジェクト一覧が公開されています。
昨年度は21件の申請があり、3,733.1トンが認証されました。

申請書はもちろんのこと、添付資料もしっかり公開されていますので、事業者がどのような調査を実施したのか、算定にはどのような調査結果、文献値を利用したのかを確認することができます。

また、クレジットは、何でもかんでも売れるものではありません。

事業者の活動が、生態系の維持回復に寄与する、地球環境の保全につながる、はたまた、地域住民の方々のくらしを豊かにすることに貢献する等々の、副次的なベネフィットがあり、それに共感するからこそ、必ずしも安価ではないプライスで購入頂けるものだと思います。

例えば、気候変動枠組条約管理課で実施されている排出権取引制度にて取引されるクレジットには、以前は、「これまでは大気中に放出されていたフロンを回収することにより生成された」クレジットもありました。

そんなクレジット、誰が欲しがりますか?

ここまで極端では無くとも、ボイラーの燃料を重油からLNGに変更するだけでも、排出係数の差分からクレジットは生まれます。このようなクレジットも、今のルールでは「売買可能」なクレジットなわけです。(J-クレジットでは「省エネクレジット」に分類されます)

そのようなクレジットと、今ご案内している、Jブルークレジットを混同してもらいたくはありません。ですので、今から取り組もうとされている事業者様には、是非とも、プロジェクトの背景から、それが地域にもたらすベネフィットをしっかりとコミュニケーションして欲しいと思ってます。

そんな時に、一番効果的なのが、JBEのこのサイトで紹介することです。
もちろん、自社のウェブサイトや発行物等でも構いませんが、ブルーを購入したいという企業は、まず、JBEのサイトを訪れます。

まずは、JBEでの情報提供を充実させましょう。
ということで、先人達はどうしているかを確認することも、併せて行いましょう。

皆さん、さまざまな形でPRされていますよね。

阪南市の取組は、公益財団法人笹川平和財団から取材を受け、YouTubeで公開されています。

これを観ると、全く関心の無かった方でも、「自分たちにも何かできるんだ」との思いを抱かれるのではないでしょうか。

ということで、長くなってしまい恐縮ですが、Jブルークレジットのオンライン化によって、ますますブルーカーボンを通じた環境保全や地域活性化が、身近になってきましたよ、というお知らせでした。

興味が出てきた、やりたい!という方は、一報を。
一緒に、海のゆりかごを豊かにしていきましょう。

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