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GHGPのLSRガイダンス 25Q1にV1.0リリース予定

GHGプロトコルが開発中の、Land Sector and Removals Guidance。

23年Q2の予定が24年Q2へ一年延期されたあと、さらに遅れることが判明した際、ご案内していました。

目標設定のデファクトスタンダードである、SBTiのFLAGセクターガイドラインは22年9月28日にリリースされていながら、肝心の算定方法のデファクトスタンダードであるLSRGが当初予定よりも遅れていたことから、それに併せて、「アップデート」される事態にもなっていました。

そうこうしている間に、吸収除去系のクレジットを使用した「unabated emissions」の控除により「Carbon neutrality」を達成できるとした「ISO14064-1 2023 Carbon neutrality」がリリース。

さらに、Net-zeroについても、2022年11月11日、ISOが「IWA42 Net Zero Guidelines」をリリースしていたところ、「ISO14060:Net zero aligned organizations」としてISO化されることが正式発表されるなど、吸収除去量の算定ルールの策定は待ったなしの状態となっていました

このときも、noteでご案内していますので、よろしければ参照下さい。

このように、サス担ならずとも「待ち焦がれていた」ガイドラインが、ようやくリリースとなるようです。

2024年 ファイナライズ
2025年第一四半期 V1.0リリース
2025年後半 V1.1リリース

23年9月までの議論で88%の問題は解決し、次の4点のみが残ったものの、集中的に議論し、24年3月の会合をへてで1と2は解決。3も今年中の解決が見込まれているとのこと。

1.保証
2.報告する権利
3.土地の追跡指標とリーケージ
4.森林炭素会計

4の解決は25年ずれ込む見込みだそうで、V1.0では4を含めず、V1.1でようやく、完全体となるようです。そこまでして、急いで出したかった気持ち、お察し申し上げます。

ただ、GHGプロトコルは、既存の基準/ガイダンスのアップデート、及び新しい基準/ガイダンスの必要可否についてもコンサルテーションを実施、検討を進めていることから、あまり無理を言うこともできないと思います。

いずれにせよ、25年からは、必要なツールは全て揃った状態となります。
サス担の皆さんにおかれましては、この1年の間に矢継ぎ早にリリースされる情報にキャッチアップしつつ、算定準備を進めていくことをお奨めします。

そのための情報については、頑張って提供していきますので、定期的にお越し頂き、フォローもして頂けると嬉しいです。

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