SBTi参加企業数アップデート
毎月定例のSBTi参加企業数、6月度。
毎週木曜日にアップデートされますので、2023年6月29日現在です。
前回はこちら。
まずは、世界の全体数(2年以内に目標を提出すると約束する「Commitment Letter」をSBTiに提出した数と認定された数の合計)及び認定数です。
全体数の伸びに対し認定数も追随してきており、認定作業もうまく廻っている様子。
22年4月に、認定に遅れが生じていると「緊急事態宣言」を発出、お詫びをすると共にキャパの増大を「プレッジ」していましたが、このようにグラフ化してみるとその効果がよく分かります。
増減を見たのがこちら。
○短期SBT
全体:世界 +322社 日本 +50社
認定数:世界 +211社 日本 +48社
○Net-Zero
全体:世界 +104社 日本 +6社
認定数:世界 +47社 日本 +3社
いやぁ、驚きました。
短期SBTの世界全体の申請数の増加数もすごいですが、Net-Zeroの世界全体の申請数の増加は、先月から3倍弱と急増しています。認定数も2倍程度と、SBTiも頑張ってこなしている様子。
他方、日本の方は、短期SBT及びNet-Zero、全体申請数及び認定数も順調飛行といった感じ。
実は、1週間前の6月22日現在では、短期SBTの全体数は5,378件、認定済みは2,932件だったのです。
つまり、1週間で100件もの申請がなされたということ。
さすがに、認定作業は追い付かなかったようで、その半分の伸びですが。
特定の要因がある訳ではないでしょう。
それだけ、SBTiが「当たり前」の状態になりつつある証左かもですね。
さて、目標設定のデファクトがSBTiなら、情報開示のデファクトはCDP。
その提出期限の7月26日まで、1ヵ月を切りましたね。
CDPジャパンの、開示サポートページには、ORSでの回答の進め方や、質問書の概要を説明するマテリアルが揃っていますが、このほど、気候変動、フォレスト及び水セキュリティの「質問書回答へ向けての詳細版」がアップされています。
このところ、毎年このような回答サポートは充実してきています。
かかりっきりで、回答書作成するのもよいですが、もしご覧になってないのであれば、手を休めてざっと目を通すのもよいですよ。
ところで、算定方法のデファクトと言えば、GHGプロトコルですよね。
で、今年一番気になるのは、まもなく公開されることになっている、「Land Sector and Removals Guidance」ではないでしょうか。
SBTiのFLAGセクターガイドラインは、昨年公開され、半年経過した今年4月1日から適用されています。
noteでも、何回もご案内しています。
その、GHGプロトコルが、SBTiと共同でオンラインイベントを開催します。
そのイベントでは、FLAGの紹介と、「Land Sector and Removals Guidance」のアップデートをお届けするとしています。
ということは、正式版のリリースはまだ遅れるのでしょうか?
当初は、6月の予定でしたので。
ショートノーティスで恐縮ですが、もしご都合がつくようでしたら、参加されるとよいかと思います。ちなみに、5日16:00〜17:00が英語、その他2回は、スペイン語とポルトガル語となっていますので、お気をつけを〜
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