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サウジアラビアを視察してきました(その四)

サウジ視察2日目は、サウジ国立博物館。
リヤドのキング・アブドゥルアズィーズ歴史センター内にあります。

サウジアラビアの歴史を古代から現代に至るまでの流れで展示されており、歴史、文化、地理を網羅的に紹介する国の主要な博物館となっています。サウジアラビアの文化遺産を保存し、一般公開することを目的として建設されたとの説明を受けました。

「歴史センターの最高の宝石」との謳い文句で、壮大な建築物と、サウジアラビアの遺産、イスラム文化、アラビア王国、預言者の使命、アラビア半島のイスラム教など、地域の歴史のさまざまな部分をテーマにした 8 つの「展示ホール」で構成されていました。

初日に訪れたディルイーヤ博物館は、サウド家を中心としたサウジアラビア建国の歴史を、三期に分けて解説していましたが、このような、時代ごと・テーマ毎に区別されていると、分かりやすいですね。

エントランスにて筆者

とはいえすんなりと頭に入ってくると言うことはなく、ツアー中お世話になった、ガイドのタニーさんの説明を、必死になってメモったのでした。

説明するタニーさん(博物館エントランスにて)

エントランスには、歴代国王の写真がありましたが、アブドゥルアズィーズ以外は、全く区別できませんでした(笑)

このように、初代の息子達が兄弟間で王位を継承してきていますが、2017年に皇太子に就任したムハンマド・ビン・サルマーン(MBS)は現サルマン国王の次男であり、即位すれば、初めて世代間交替となります。

初代国王 アブドゥルアズィーズ・イブン・サウード(イブン・サウード) (在位:1932-1953)
サウジアラビア王国の建国者。
第二代国王 サウード・ビン・アブドゥルアズィーズ・アルサウード
(在位:1953-1964)
アブドゥルアズィーズの息子
第三代国王 ファイサル・ビン・アブドゥルアズィーズ・アルサウード
(在位:1964-1975)
アブドゥルアズィーズの息子。サウードの弟
第四代国王 ハーリド・ビン・アブドゥルアズィーズ・アルサウード
(在位:1975-1982)
アブドゥルアズィーズの息子。ファイサルの弟
第五代国王 ファハド・ビン・アブドゥルアズィーズ・アルサウード
(在位:1982-2005)
アブドゥルアズィーズの息子。ハーリドの弟
第六代国王 アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ・アルサウード
(在位:2005-2015)
アブドゥルアズィーズの息子。ファハドの弟
第七代国王 サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ・アルサウード
(在位:2015-現在)
アブドゥルアズィーズの息子。アブドゥッラーの弟

昨日訪れたKAFDと異なり、こちらは、ディルイーヤと共に政府イチオシのスポットなので、ツアー客などが次々に入館してきていました。それぞれがガイドに導かれており、順路も同じなので、バッティングすると大変です。

この日も、中国人の大集団が訪れており、タニーさんも苦労しながら、先回りしながら戻りつつ、といった感じで案内してくれました。

ところで、英語での説明もあるのですが、自身、サウジ史のバックグラウンドが無いこともあり、短時間で理解するのは困難でした。

私は、日頃、DeepLを愛用していますが、このような場面でも大活躍。
今や、どの翻訳アプリでも写真からOCRで認識し、翻訳してくれますが、DeepLほど文脈を理解し、自然に訳してくれるアプリは無いと思ってます。

翻訳している様子

家族で訪れている場合には、お子さんに説明する場面もあろうかと思いますが、そんな時は、Chat GPTに頼りましょう。

こんな感じで、サクッとリライトしてくれます。

Chat GPTにリライトを依頼

英語が得意な方でも、案内してもらいながら廻っていると、読んでいる暇すら無いと思いますので、文明の利器にどっぷりお世話になっても良いかと思います。

ちなみに、内部は電波状況が良くない箇所もあるので、ご使用のローミング環境では、うまく機能しないかもしれませんので、ご承知おきを。

午後は、マスマク宮殿へ。

1902年、クウェートへ亡命していたアブドゥルアズィーズ・イブン・サウードがマスマク宮殿を奪回したことで、現代のサウジアラビアが形成されたともいえます。そんな、イベントの舞台となった宮殿です。

マスマク宮殿正面

残念ながら、リニューアル工事中で中には入れませんでした。
ですが、そのすぐ近くにあるアルザル・マーケットを訪れました。

ここでは、中心にある広場でフリーマーケットが行われていて、地元の人々との交流が楽しめました。「サウジアラビアの伝統や文化を直接感じることができる、リヤドの文化的な魅力を象徴する場所の一つ」という謳い文句は真実でした。

アルザル・マーケット

ということで、リヤドの街の雰囲気、少しは感じて頂けたでしょうか。
この後は、今回のツアーの超目玉、マダインサーレを訪れるべく、ゲートシティのアルウラへと移動しました。

まだまだ続きますが、お付き合いください。

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