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クレジットがお店に並び始めた?!

クレジットについては繰り返しご案内しているところですが、そもそも論として、次の欠点がありました。

・どんな種類があるか分からない
・どこで売っているのか分からない
・いくらで買えるのか分からない

あくまでも私の見解なのですが、こんな「商品」誰が買うのでしょうか?

もちろん、J-クレジットを扱うプロバイダーやコンサルも複数存在していますし、私も利活用をご案内していましたが、やはり相対での取引となってしまい、「気軽に」購入できるものではなかったというのが現実です。

なので、はっきり言って、これまでは商品性(?)を十分に理解している「プロ」のみぞ扱う「商品」だったと言えます。

「素人は手を出すな」と言われる、金融商品みたいなイメージかなと。

それが、昨今のサスティナビリティ情報開示の流れを受けて「Sea Change」が起きました。「聞いたことがある」層の厚みが増し、「使いたい」「創りたい」という事業者が現れだしました。

SBTiが、クレジットの利用について方針変更したと思われるような、メッセージを発出したこともあり、これからさらに「創りたい」層が増えるかもしれません。

このように、「イノベーションの普及」で言うところの「アーリーアダプター」が増加し「アーリーマジョリティ」が見られるようになった段階では、商品の購入を後押し、サポートするサービスが出現するもの。

「あったらいいな」を実現してくれそうなのが「Kita」です。

以前ご紹介しましたが、デリバリー・リスク、つまり前倒しで購入したカーボン・クレジットが発行されなかったり、引き渡されなかったりするリスクに対する保険を提供しています。

簡単に言うと、火災保険や医療保険のような「保険会社」です。

そのKitaが、カーボンプライシングを活用するコンサルティングを手がけるClearBlueと協業したそうです。

ClearBlueという企業はよく知らないのですが、Kitaの方は、クレジット界隈では知る人ぞ知る企業かと思いますし、政府の審議会やWGの資料でも言及されていたように思います。(何だったかは失念してしまいましたが)

また、Okaという保険会社は、発行されたクレジットと、その取り消しや無効化リスクに対する保険を提供しています。

Kitaが、プロジェクト実施中のクレジットについての保険にフォーカスしているのに対し、こちらは、発行後のクレジットを扱うという点で異なっているように思います。(もちろん、互いにコンペティターでしょうが)

このように、「保険」という実際に使う上で必要となるサービスが出現し始めたところみると、ようやく、カーボン・クレジットが「商品」として認識され始めたのだなと感じます。

とはいえ環境の世界は、まだまだ「知っている人は知っている、知らない人は全く知らない」という二極化された世界。

サス担の皆さんの真価が、これから問われることになるでしょう。
有益な情報を発信していきますので、ご期待下さい。

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