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DOs & DON'Ts
SBTiのブログで、特に、算定及び活用を支援する人にとって、当たり前であるが故に、疎かになっている点を指摘するものがありましたので、ご紹介したいと思います。
内容は、極めて明確且つ簡潔でした。
Do and Don't
やる(やったほうがよい)ことと、してはいけないこと
まず、理解しておいてもらいたいのは「何のためにやっているのか」
算定のお手伝いをする際、真っ先に伝えるのはこの点です。
他社のためにやっているのではない、はずです。
ですので、取り繕う必要はありません。
「素」のままでOK。
他社と比較するためにやるものではない、これ重要です。
スコープ3は他社比較はできない。
GHGプロコトルでは、繰り返し出てきます。
なので、少なく見せる必要もありません。
マネジメント層は他社比較したがるでしょうが、そこは、しっかりと説明をして、理解してもらわなければなりません。
SBTiを申請する目的。
直截的には、自社の削減計画が所与の目的を達成できる可能性が有意に明らかであることを、第三者であるSBTiに認めてもらうことでしょう。
さらに、SBTi承認を得た目標であれば、CDPの評価の基礎点が上がります。
実際、Aリストを得ている企業の大部分はSBTi承認を受けています。
この気候変動に関連する非財務情報を、TCFDに従って開示すれば、事業を継続する上で重要な、機関投資家やサプライヤー、お客様等のステークホルダーの信頼を獲得することができます。
つまり、今まではCSRとして捉えられていた活動、コストセンターであったものが、売上や企業価値の向上に寄与する、プロフィットセンターになるということです。
もちろん、今に始まった話ではありませんが、このような、様々なアクターの信用を得た、デファクトスタンダードといえるようなスキームが現れたことが、エポックメイキングだと言えると思います。
ここにきて、「やらないリスク」が顕著になりつつある、そんな状況であると認識しましょう。
前置きはこれくらいにして、本論を。
ブログ自体は長いので、ポイントだけお伝えします。
Do
SBTiのロゴを使用する。ただし、承認されたターゲットに関連する場合のみ使用する。承認されたネットゼロ目標を持っていない場合は、ネットゼロに言及する資料に使用してはいけません。
当たり前ですが、苦労して承認してもらったんです。堂々とPRしましょう。
もちろん、ウソやフライングはいけませんよ。
信用は、失うのは一瞬ですから。
Don't
SBTi、コミットメント、または目標に関連してこれらの用語を使用する:カーボンニュートラル、カーボンネガティブ、カーボン/気候ポジティブ、またはSBTiによって検証されていないその他の主張。
これは、私も気づいていませんでした。恐らく使っていたと思います。
SBTiでは、ニュートラルやネガティブ、などという用語は認めていないんですね。
確かに、バイオマスは「カーボンニュートラル」と言いつつも、ローカルで見れば果たしてそうなのか?
「ネガティブ」と言いつつも、永続的に「ネガティブ」で有り得るのか。
「定義が明確でないものを、安易に使うな」という警告でしょうか。
(とはいえ、これからも使ってしまうと思います)
Don't
科学的根拠に基づく短期的な目標を達成するために、オフセットまたはバリューチェーンを超えた緩和を組織でカウントすることを示唆する。
「オフセットしていますから、ゼロカーボンです」と言うな!ということ。
これは、よ〜く分かります。
SBTiやCDPは、特に削減系クレジットは認めない立場ですから。
Don't Say
当社のネットゼロ/脱炭素化/削減戦略は、SBTiによって検証/承認されています。
Do Say
当社の短期/ネットゼロ目標は、SBTiによって検証されています。
これは、テクニカルですね。
SBTiが検証して承認しているのは、「目標(Target)」であって「戦略(Strategy)」ではないということ。
戦略の有効性を判断しているのではない、という立ち位置でしょうか。
特定のメーカーに与していないと、言いたいのかもしれませんね。
SBTiを始め、CDPやTCFD、IFRSやISSBのような海外のイニシアチブや団体、コンソーシアムの動きは非常に早い一方、日本語を母国語としている身からすると、どうしてもキャッチアップが遅くなる。
そんな中でも、極力遅れずについて行けるよう、常に高いアンテナ感度を維持していこうと思います。よろしければ、フォローお願いしますです。
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