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SBTi参加企業数アップデート

毎月定例のSBTi参加企業数、8月度。
毎週木曜日にアップデートされますので、2023年8月24日現在です。
前回はこちら。

まずは、世界の全体数(2年以内に目標を提出すると約束する「Commitment Letter」をSBTiに提出した数と認定された数の合計)及び認定数です。
これまでの傾向に変化はありません。

SBTiは、6月15日から金融セクターの短期SBTのアップデートとNet-Zero Conceptual Frameworの導入等に関してパブコメを実施しており、7月には2度に亘り、ウェビナーを開催したところ。

このような努力の甲斐あって、多くのフィードバックが寄せられ、期間を予定されていた8月14日からいますが、期間を8月23日まで延長していました。

なので、目下鋭意結果の検証を行っている所でしょうが、それでもしっかりと認定作業を進めているのは、立派ですね。

さて、増減を見たのがこちら。

○短期SBT
全体:世界 +233社 日本 +21社
認定数:世界 +153社 日本 +19社
○Net-Zero
全体:世界 +113社 日本 +4社
認定数:世界 +41社 日本 +1社

7月26日締切のCDP回答に集中したのでしょう。短期SBTについては、世界、日本両方とも、申請数は半減以下に落ち込んでいます。他方Net-Zeroの方は同レベル。カウントの仕方が異なるのかもしれませんね。


そのCDPですが、TCFD(ISSB)が要請する「毎年の適切な開示」、ステークホルダーの開示要求などにワンストップで応えることのできる、情報開示プラットフォームのデファクトスタンダードである旨を、PRしていることは、皆さんご承知のことと思います。

今回、さらに、「トランジッションプラン開示」のプラットフォームとしての機能も既に取り込んでますよ、というリリースをしております。

GFANZ が、5つのテーマと10の構成要素からなる、Net-Zero Transition Plans (NZTPs)の策定と実施のための自主的な提言とガイダンスをまとめていますが、言われる前からやってますよ、というメッセージです。

CDP, as the world’s largest annual disclosure platform for environmental action across companies, financial institutions, cities, and other bodies, is an excellent platform for disclosing elements of a transition plan.

プレスリリースにあるこの言葉が、自信の表れでしょう。
残念ながら現在のところその通りと言わざるをえませんが、「Aリスト」至上主義の傾向が一部に見られていることについては、留意しておきたいと思っています。

算定もそうですが、目的をしっかりと捉えていきたいところです。

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