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算定実務者必須データ&レポート

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算定は、データ収集及びレポートの通読が全て。一次データから二次データ。レギュラーもあればイレギュラーもある。忘れそうなそんな時、このマガジンがお役に立ちます。お役立ちサイトも紹介…
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2024年4月の記事一覧

24年度から非化石証書は全量トラッキング

先般、クレジットと証書の違いについてご案内しました。 算定の初学者はもちろん、中級者にとっても勘違いしやすい内容ですので、3回に亘って説明したところです。 それでは、証書そのものについてはいかがでしょうか? シリーズの中でも説明しておりますが、再生可能エネルギーから発電された電力は、「kWh」という目に見える(いえ、電気そのものは見えませんが)価値と、「GHGを排出していない」という目に見えない価値からなっており、後者を切り離したものでした。 日本で入手できる「証書」に

証書・クレジットと省エネ法

証書とクレジットの違いと、それによる使い方の違いを、温対法の報告にフォーカスしてお伝えしましたが、「省エネ法だとどうなるの」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。 これについても、証書とクレジットの違い同様、温対法と省エネ法の違いを理解すると「なるほど」と合点がいくかと思います。簡単に説明しますね。 省エネ法は、日本の省エネ政策の根幹となるもので、石油危機を契機に1979年に制定されたもの。対象事業者には、エネルギーの使用状況等について定期的な報告が義務付けられており

日本版S1・S2 公開草案 滑り込み公開

2023年度末までに公表するとしていた「公開草案」 年度末の最終稼働日である3月29日、滑り込みで公開されましたね。 サステナビリティ関連情報を発信するメディアを謳う「NIKKEI GX」さんは、遅れてはなるものかと、4月1日5:00に解説記事をリリース。まぁ、一大スクープでしょうから、休日返上だったことでしょう。 個人的には、議事及び事務局提出資料を都度確認していたので、委員会における審議過程は把握していましたし、先月のセミナーも参加しましたので、驚きはなく、想定通り