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排出権取引の現在地

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カーボンプライシングの1つ、排出権取引。世界を見渡すと、EUや中国、韓国、ニュージーランドなど、幅広い国で実施され、着実な効果を上げています。日本で検討されているGX-ETSはど…
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2023年12月の記事一覧

リアルな地元を応援したい!

2021年11月より非化石価値取引市場の改革が行われ、次の2つの市場に分割されたことは、ご存知の方も多いでしょう。 再エネ価値取引市場は、FIT証書を取り扱牛場で、購入した証書分だけ、自社の排出量から控除することができます。環境省が発表する「電気事業者別排出係数」の「調整後排出係数」を算定する目的で使用されるので、元来需要が高い市場です。 改革前は、電気事業者しか購入できていなかったところ、「再エネ価値取引市場」では、需要家や仲介事業者も入札に参加して購入できるようになっ

非化石価値取引結果 23年度第2回

23年度初回となる非化石価値取引市場の取引結果が、11月30日までに全て出揃いました。(約定日は、非FIT(再エネ指定無し)、非FIT(再エネ指定)、FITがそれぞれ、28日、29日、30日) 約定量を見ると、FITが安定した伸びを記録したのに対し、前回ダントツに伸びた非FIT(再エネ指定なし)が激減、-99.998%。買い手が喪失しています。 落札率で見てみましょう。 こちらは、約定量/売入札量ですが、非FIT(再エネ指定なし)は、ほぼゼロ。ほとんど売れ残っているので