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気候変動も生物多様性も〜持続可能な世界を目指そう

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双子の条約と言われる、「気候変動枠組条約」と「生物多様性条約」だけど、後者はどうしても分かりにくいですね。でも、持続可能な世界の実現には、避けては通れません。どちらも一緒に学んで…
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#ISSB

統合化の端緒となった2023年(2)

前回は、情報開示の「内容」について見てきました。 今回は、「方法」について振り返りたいと思います。 情報開示「方法」については、何をさておいても、開示プラットフォームのデファクトスタンダードを標榜するCDPでしょう。 回答は、サス担としては絶対外せない、毎年の恒例行事。 2022年からは、プライム上場企業全社が対象となりが話題となりました。 皆さん同様私にとっても一大関心事なので、繰り返しご案内しています。 そんなCDP、2024年にはドラスティックな変更があります。

統合化の端緒となった2023年(1)

2023年 後から振り返ると「あの年から始まったよな」という1年になるのではないでしょうか。 気候変動対策の文脈でも、この30年、様々なマイルストーンがありました。 温暖化を認識したのは、地球サミットが開催された1992年。 温暖化対策を先進国がプレッジしたのは、京都議定書が発効した2005年。 温暖化対策を全締約国がプレッジしたのは、パリ協定が発効した2016年。 2050年Net-Zeroの機運が高まったのは、Race To Zeroが発足した2020年。 サスティ

進みつつある、統合化の波?!

ISO14064-1 Carbon neutrality がリリースされたことはお伝えしました。 まだ「ISO」なので英語版しかありませんが、販売されています。 購入に当たっては、日本規格協会の「Webdesk」からどうぞ。 そのISOですが、リリース発表直後の12/3に、IFRS財団と、サスティナビリティ関連情報開示について協業する旨を発表しています。 昨年COP27では、14068-1の前身とも言えるIWA42をリリースして注目を集めましたが、その他の環境NGOや

情報開示基準の大本営なるか?

23年8月2日、国際監査・保証基準審議会(IAASB)が、国際サステナビリティ保証基準(ISSA)5000「サステナビリティ保証業務に関する一般要求事項」を提案しました。 IAASB(International Auditing and Assurance Standards Board)は、国際的に認知された高品質の監査、保証、その他の関連するサービスに関する基準を設定するための独立した標準設定団体。 IAASBの基準は、世界中の公認会計士が監査とその他の保証サービスを

ISSB Update 作業は着々と進んでる模様

23年2月下旬から3月上旬にかけて、フォーラムや委員会、コンサルテーションが開催され、ISSBの改訂状況のアップデートが報告されました。 何回もご案内したように、2023年6月末に、ようやく発表でしたね。 詳しくはこちらに書いておりますので、参照ください。 では、そのリリースに向け、どのような状態なのでしょうか。 まず、ファイナライズに向け、鋭意努力中というのは当然。 3番目にリストアップされている「Sustaubability Disclosure Taxonomy