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気候変動も生物多様性も〜持続可能な世界を目指そう

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双子の条約と言われる、「気候変動枠組条約」と「生物多様性条約」だけど、後者はどうしても分かりにくいですね。でも、持続可能な世界の実現には、避けては通れません。どちらも一緒に学んで…
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2024年2月の記事一覧

ワカメは順調に生長中

ブルーカーボン第1弾として、小坪漁協のワカメの養殖プロジェクトを行うことを、昨年お伝えしていました。 場所は、日本随一のヨットハーバー、葉山マリーナのすぐお隣。 前回訪問時はヨットも多数出ており、入り込まれのではと心配しました。 昨年は種付けしてから1週間程度だったので、数センチ程度だったところ、1か月半経つと、1m以上まで成長していました。 2月半ばから収穫が始まりますが、一気に刈り取るのではなく大きく成長したものから順に間引いていくそうです。そうすることで、周りのワ

2024 New Year's Resolution

2024年になって、早くも1ヶ月。 元日に立てた「New Year's Resolution」について、どのようなスタートが切れたかを思い返していたところです。 ブログのヘッダー画像にあるように、この地球はかけがえのないもの(Irreplaceable)であるという認識の下、次の3つのビジョンに基づいて行動していきたいと考えています。 「Butterfly Effect」については皆さんよくご存知かと思います。個人的には、このブログがまさしくそうで、2022年4月に始め

UNの環境報告書斜め読み(2)

国連の環境報告書「Greening the Blue Report 2023」の輪読(?)実施中。 前回は、構成を紹介しつつ、独断と偏見を述べさせて頂きました。 今回は、GHGについて、気が付いた点をピックアップしようと思います。 最初にバウンダリーの説明をしておきますね。 算定対象は、スコープ1・2と、スコープ3のカテゴリー6「出張」のみです。 カテ6だけを算定に含めているのは、国連の任務が出張抜きには成り立たないことを十分認識しているからです。 では、GHG排出量を

ブルーカーボンのおさらい(3)

皆さんの関心が高まってきたことを受けて、改めてブルーカーボンについて、簡単なおさらいをしております。 1回目は、ブルーカーボンの定義についてお話ししました。 2回目は、ブルーカーボンを取り巻く情勢について。 3回目の今回は、ブルーカーボンの登録・認証スキームである「Jブルークレジット」についてご案内していきます。 「Jブルークレジット」とは、パリ協定の発効に伴い、いわゆるブルーカーボン生態系のCO2吸収源としての役割その他の沿岸域・海洋における気候変動緩和と気候変動適

2023年のVCMを振り返ってみよう(3)

cCarbonのレビューを拝借して、2023年のVCMについて振り返って見るシリーズも3回目。2回目はクレジットの多様性について説明しました。 この4年を見るだけでも、方法論やプレーヤー、使用しているクレジットスキームなど、多様になっていることが、分かってきました。 今回は、発行量の時期的な移り変わりを、一緒に見ていきましょう。 1回目に、償却量(retirement)について見たときに、季節性を考慮しても、12月が突出して多かったことをお伝えしました。他方、発行量(is