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国内外の法規をフォローしよう〜省エネ法と温対法は外せない

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毎年毎年改正される、数々の法規、法令。特に気になるのが、この2つ。些細なものから、収集するデータから変わってしまう大幅なものまで、様々ですね。さらに海外も...となれば手に負えま…
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2022年9月の記事一覧

省エネ法のエネルギー定義の見直し

「エネルギー使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」が今年22年5月に改正され、来年23年4月1日より、「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律」と名称を変更されて施行されます。 その中で、温算定報告公表制度(SHK制度)に一番大きな影響を与える変更点は、「エネルギーの定義の見直し」です。 この理由については、省エネ法の生い立ちを知る必要があります。 そもそも、省エネ法は、石油危機を契機に「化石エネルギーの使用の合理化」を目的として制定されま

GHGプロトコルとSHK制度の変換

省エネ法の報告と同時に報告している、温対法の報告。 算定報告公表制度(略してSHK制度:ダサッと思うのは私だけ?) GHGプロトコルのスコープ1・2とSHK制度は、共に、組織のGHG排出量を算定する基準なのですが、微妙に異なっており、実務を担当している人間としては、悩ましい問題です。 そこで、大本営の環境省が重い腰を上げて検討に入りました。 9月12日に第4回目が開催され、「GHGプロトコルと整合した算定への換算方法について(案)」が事務局から提示されました。 「ヤッ