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目指せネットゼロ、世界は既に動いてる

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2050年カーボンニュートラルを政府が打ち出す前から、すでに、世界は動いていました。「やるか、やらないか」ではありません。「いつやるか」です。そのために必要な情報を、提供していき…
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2024年3月の記事一覧

VCMに革命をもたらす10のイノベーション(4)

BeZero Carbonのレポートを、簡単な説明と、個人的見解を交えてご案内しているシリーズ、最終回。 前回までで1〜6まで紹介しましたので、今回は、残りの7〜10です。 よろしければ、こちらもご参照下さい。 10のイノベーションはこちらでした。 7. Insurance - giving the risk to people who want it クレジットを買う側からすると、これまでは、プロジェクトが実現するか、イニシャルのリスクが大きかったように思います。つ

ESG戦略斜め読み〜ソフトバンク(2)

2024年2月26日に開催されたソフトバンク(SB)ESG説明会について、その内容を簡単にお届けしています。 前回は、前半の「ESG戦略」についてお話ししましたので、今回は後半の「環境対応推進計画」について説明したいと思います。前回はこちらです。 環境については、ISSBのIFRS基準についても、テーマ別では気候変動がS2として先行し、第二弾として、生物多様性や人権、人的資本を予定していることから、当然ながらSBも、同様の優先順位のようです。 気候変動によるビジネス環境

SBTi参加企業数アップデート

毎月定例のSBTi参加企業数、2024年2月度。 毎週木曜日にアップデートされますので、2024年2月22日現在です。 前回はこちら。 前回もお知らせしましたが、再度お伝えしておきます。 これまでお届けしていたデータで、下記のような誤りがありました。 ですので、Net-Zeroの参加企業数は「審査中」の企業数分だけ増えますし、SBTi短期の認定率は、分母が「コミットのみ」の企業数だけ減るので、高くなります。 なので前回から、SBTi短期には「審査中」「コミットのみ」を追

ESG戦略斜め読み〜ソフトバンク(1)

2024年2月26日、ソフトバンク(SB)がESG説明会を実施していました。 「ESG」と言いながら、結局数値化しやすい「E:Environment」のみにウェイトをおいている企業が多いところ、SBはバランス良い戦略を立案しているようでした。 3つの領域において次のようなテーマを中心にした説明。 「サスティナビリティ関連情報開示」界隈では、「○○とAI」といった感じで「AI」を絡めたトピックが散見されるところ、SBでも「AI共存社会」と題し、データの取り扱いとAIを詳説さ