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目指せネットゼロ、世界は既に動いてる

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2050年カーボンニュートラルを政府が打ち出す前から、すでに、世界は動いていました。「やるか、やらないか」ではありません。「いつやるか」です。そのために必要な情報を、提供していき…
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2022年12月の記事一覧

非化石価値取引市場取引結果斜め読み

JEPX(日本卸電力取引所)は、22年度第2回目の取引結果を公表しました。 取り引きはオークション形式で行われ、年度内に4回(8月・11月・2月・5月)実施されます。 この「非化石価値取引市場」および「高度化法義務達成市場」とからなり、取り扱っている証書は、それぞれ次のようになっています。 一般の事業者が、省エネ法の報告において、他者から購入した電力による排出量(間接排出量)を削減するために購入する証書は「FIT証書」です。 他方非FIT証書は、いずれも、高度化法の規

土地セクターはこれからのトレンドか?

最近話題になっているのが、「排出源」の反義語である「吸収源」 「カーボンソース」ではなく「カーボンシンク」です。 国連の「Race-to-Zero Campaign」でも、2050年カーボンニュートラルを達成する場面においては、残余排出量の中和を要求していますが、その際に用いられる「中和クレジット」は、吸収・除去系のクレジットであると考えられます。 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の第4条1及び第12条1に基づいて、附属書I締約国(いわゆる先進国、もちろん、日本も含ま