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【10月から改定】最低賃金が上がるけど新卒の基本給は上げなくてもいいの?


最低賃金が、2019年10月からまた一斉に上がります。

東京都は時給1,013円で、やっと1,000円を超えることになります。
低いと言われる沖縄県でも時給790円と、1981年生まれの私からすると結構高くなったなと感じますね。(学生時代のバイトで、やっと1,000円になって飛び跳ねるほど喜んでいたのに...。)

こういったニュースをみると、(私の仕事柄)気になってくるのが、「新卒の初任給」とのバランスだ。
新卒の募集要項を見ていると、だいたい22万円以上で募集をするようになってきたような気がする。しかし、それには各種手当を含んでいるケースが多く、最初の給与明細を見て「基本給」の低さにビックリするなんてこともよく聞く話。また、ここ数年初任給が変わっていないという企業も多く見られる。

厚生労働省が昨年11月に発表した「平成 30 年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」によると...

男女計
- 大学院修士課程修了   238.7 千円 (対前年増減率 2.3%)
- 大学卒                          206.7 千円 ( 〃 0.3%)
- 高専・短大卒              181.4 千円 ( 〃 1.2%)
- 高校卒                          165.1 千円 ( 〃 1.9%)

これらの数値は、あくまで全国平均ではありますが、時給1,013円だと高卒の初任給あたりが怪しくなってきそうです。(東京のみでも高校卒は、175.0千円)

月給÷1箇月平均所定労働時間≧最低賃金額(時間額)

ちなみにこちらが最低賃金の確認式。

東京の高卒平均初任給 175,000円、1箇月平均所定労働時間を160時間とすると、このようになります。
175,000÷160≒1,094 となり、最低賃金である1,013円をクリアしていることになります。


職務手当は原則として月給に含みますが、細かい計算はこちらでご確認いただけると良いかと思います。

東京の場合、基本給+手当で 162,080円を下回っていると給与の改定の必要がありそうです。(1箇月平均所定労働時間を160時間とした場合。)
2019年10月から最低賃金が変わるので、アルバイト・インターンシップだけでなく、初任給についても確認をしていただくのが良いかと思います。尚、最低賃金は都道府県ごとに異なりますのでご注意ください。

地域ごとの2019年10月からの最低賃金はこちらでチェックしてくださいね!


私の会社(コネクトハブ株式会社)でも、上記の給与制度に係る部分でお力になれるかと思いますので、お声がけください。(もちろん、その他制度・採用なども)


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