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バリ島の万能あいさつ

「神の恵みによって
 いつも平穏でありますように。」

「神はいつもあなたが幸せであることを
 祈っています。」

そんなフレーズが
バリ島では日常あいさつ。

それがこちらの言葉。

Om swastyastu!
(オム スワスティアストゥ!)

スラマッパギー
スラマッソレ
スラマッシアン
スラマッマラム

なんかはインドネシア語。

この宗教的あいさつは
「バリ語」

です。

バリ語の語源や成り立ちは
またゆっくり掘り下げて
ご紹介しますが、

土着の言葉のようでいて、
ヒンズーの影響を受けらあとの
言葉のようでもあります。

ということは、そう。
サンスクリット語の影響大。

そもそも、この「オム(オーム)」
というのが

サンスクリット語で
「神様、神なるもの、宇宙へ繋がるもの」的な
意味を持つのは

知ってる人も多いんちゃうかな。

日本でも神様に捧げる「真言」に
よく出てきます。

弁財天さまめぐりのなかで、
弁財天様に祈る真言として
「オム サラスヴァティ エイ ソワカ」

っちゅうのをよく聞きます。

この「オム」とおんなじやんね。

弁財天はサラスヴァティ様やと
真言ははっきりバラしとるし。
(隠してないって、そもそもw)

こも弁財天さまの真言の意味は
「サラスヴァティ様ああああ!」

と呼びかけているとゆう
ことらしいです、はい。

このバリ島オリジナルなご挨拶を
分解してみます。

オム=神様ー!
スワ=幸せ
スティ=存在
アストゥ=祈る

だそうで、
英語にすると

God pray you’ll be happy

的な感じでしょうか。

ぶっちゃけて
バリヒンズー的「God bless you」

かと思われます^_^

ヒンズーあるところに
カーストはつきものなのですが、

言葉やコミュニケーションにも
カースト間隔離があるなかで

この

Om swastyastu!
(オム スワスティアストゥ!)

は、カーストフリー!

どの立場の島民も
等しく交わし合える言葉です。

朝昼晩の挨拶や
電話のもしもし、
再会の時の「久しぶりー!」

などなど、

人に会って最初に交わす言葉として
バリ人の多く(つまり島の9割を超えるヒンズー教徒)
が、いまも日常的に
使うてます。

日本人がバリ島で
Om swastyastu!

ってあいさつしちゃったりなんかすると
バリ人ビックリ。

「なんで知ってんねん!」
(をバリ語でw)

サリもバリ島入ったら
現地の人へのあいさつは

Om swastyastu!

です^_^

始まりがあれば必ず結びがあり、
バリ島の挨拶もまた、

サンスクリット的な
結びのフレーズがあります。

それが

Om Shanti Shanti Shanti Om.
(オム シャンティ シャンティ シャンティ オム)

です。

「あなたが心安らか(平安)でありますように。」

なんでShanti(平安)が3回かというと
3つのものの平安を
祈るそうな。

①心の平安
②世界の平安
③魂の平安

どっちかとゆうと
淀川長治の

「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」

くらいな訳だと思ったね、
最初。


バリ島では
あんまりフランクな日常のやり取りでは
もう多くはなくなったけど

お店が閉まる時
(日本やったらホタルノヒカリ)、

なんかお知らせの文書や
お手紙でのやり取りで

使われてるようです。

アルちゃんにこの挨拶を
教えてもろたけども

なかなかお目にかからない
結びのフレーズ、

Om Shanti Shanti Shanti Om.


というわけで
皆様の心と、住んでる世界と魂が
安らかなものでありますように。

Om Shanti Shanti Shanti Om.


更云サリ


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