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【ないから作る】 Triumph TRシリーズ (2024/7月号)

今月のお品書きです。


6気筒エンジンの制作

さて、先月までにリアサスがセミトレーリングアームのシャーシーの3Dプリンターでの出力が終わりましたので、今月はそのシャーシーに乗せる6気筒エンジンを作っていきます。

TR4にはTR4Aという改良版が存在して、それはこのセミトレーリングアームシャーシーにTR4の4気筒エンジンを乗せたものになります。このシャーシーを作るにあたっては既に製作済みの4気筒エンジンも載せられるようにしてありますが、TR5はこのシャーシーに6気筒エンジンを乗せたものになります。TR6も下回りはほぼTR5と共通です。

4気筒を6気筒にするといっても単純に2気筒分増やせばいいというわけにはいきません。ディストリビューターなど補器類の形が違ったり配置が違ったりしていています。一通りモデリングしたものがこちら。

Triumph用6気筒エンジンのモデリング

一番大変なのは吸気管と排気管です。吸気菅の方は3本を1本に束ねてキャブレターに接続するものを2組、排気管も3本を1本に束ねたもの2組をさらに1本に束ねて車体下部を通して後方へ持って行きます。

3Dプリンターで出力したものがこちら。

Triumph用6気筒エンジンパーツ(3Dプリント)

細かいパーツは出力する時の角度が重要で、適切な角度でないとディティールが潰れてしまったり、精度が悪かったりしてしまいますが、今回は4気筒エンジンを出力した時にそれぞれのパーツの配置についてかなり詳細に検討してあったため、比較的スムースに作業が進みました。

塗装して組み立てたものがこちら。

Triumph用6気筒エンジン完成品(3Dプリント)

タイミングベルトは0.5ミリ幅のマスキングテープを2巻しています。プラグケーブルは0.4ミリのリード線です。ちなみに接続する順番はこちら(誰得情報)

Triumph用6気筒エンジンプラグケーブル接続順

そういえばフェラーリのカーモデルをよく作っている方が言っていましたが、フェラーリを作る時の欠点は同じことを12回繰り返す作業が多すぎるこだそうです…半分の6気筒でも大変でしたが(笑)

セミトレーリングアームシャーシーの塗装と組み立て

さてエンジンができたところでシャーシーの方も塗装して組み立てます。

かなり精度には気を配って、仮組みもかなり綿密に行なったつもりでも、実際接着して組み立てる段になると微妙に合わない部分が出てきてしまいます。もう一桁精度が欲しいところ…

まあそれでもなんとか組み上がったものがこちら。

Triumph セミトレーリングアームシャーシー

タイヤをつけてみました。ぐっと車っぽくなりますね。

Triumph セミトレーリングアームシャーシー

検証版簡易シャーシーとの比較

初めにTR6を作る時、ボディの方に集中したかったためシャーシーの方は簡易版を作っていました。そちらと

シャーシーのディティールを比較

簡易版はパイプフレームに車輪だけ付いているものなので、比較してみても仕方ないのですが、一応並べてみました。実際ボディを被せてしまうとほとんどみえないので、下を覗き込まなければ簡易版のほうが簡単につくれるので利点はあります。楽プラということで(笑)

4気筒エンジン+リーフスプリングシャーシーと比較

製作済みのTR4用シャーシーと比較してみます。

新旧シャーシーの比較(フロント)

エンジン周辺の補器類の配置が違うのはわかりやすいですが、実際エンジンの長さの違いはわずかです。4気筒→6気筒にしたからといって、単純に1.5倍の長さにはなりません。6気筒の方がシリンダーのサイズが小さいからです。

ちなみに、今回作成したセミトレーリングアームシャーシーの方にも4気筒エンジンを乗せることはできます。

新旧シャーシーの比較(リア)

リーフスプリングシャーシーのほうはリアがスカスカです。新シャシーの方では調べてみたところ、排気管については後ろまで2本の排気管を平行に取り回して2本出しマフラーにしているものがカッコよかったのでそちらを採用しました(笑)。

ボディの下地処理の続き…

TR6の研ぎ出し失敗の後遺症で(汗)、TR6のボディパーツの再塗装はまだ手をつけていませんが、失敗を糧にTR4のボディパーツの下地処理はかなり綿密に行いました。

失敗の主な原因は、表面の多少の荒れは研ぎ出しでなんとかなるだろうとたかを括って作業を進めた結果、研ぎ出しを力一杯やってしまったことにあると思っています。

よって、今回は気になる部分はできる限り潰してから色を乗せていく方針です。一通り下地処理を済ませてサフ(今回は茶サフ)を吹いたものがこちら。

TR4用ボディパーツ

ちなみにこちらのパーツはリーフスプリングシャーシーに乗せることになります。セミトレーリングアームシャーシーはTR6のボディを載せます。

この後は…

来月中にはTR4のボディを塗装して組み上げたいと思っています。TR6ボディの再塗装も手をつけないと…

今月はここまでです。ではまた。

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