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【ないから作る】 Fiat X1/9(2024/5月号)

『ないから作る』の新シリーズとなります。Fiat の X1/9 を作っていきます。


Fiat X1/9 とは

この車は惜しくもこの春他界されたカーデザインの巨匠マルチェロ・ガンディーニ氏の手になるものです。

先ほど開催されたオートモビルカウンシル 2024ではガンディーニ氏を偲ぶ企画展がありましたが、残念ながらX1/9の姿を見ることはできませんでした。トップの写真はクラシックカーディーラーさんのブースに飾られていた写真です。実車はその場にありませんでしたが、現在でも380万円というお値段で買えるようです。写真の仕様はバンパーが巨大化していることからおそらくアメリカ仕様のものと思われます。

by courtesy of Alf van Beem (from Wikipedia)

デザインとしてはこちらのスモールバンパーの方が好みです。調べていると結構ドアミラーのついていない個体を見かけるのですが、当時ついていない仕様もあったのでしょうか…

企画展について

2mGandini 企画

今回の製作はmatsuさん(@matsubara_sho)が主催の X(旧Twitter)上の企画展 『2mGandini』に参加しております。カウンタック、ミウラ、ストラトスはじめ本当にたくさんの魅力的な車を、素晴らしいモデラーさん方が仕上げておられますので、Xで ハッシュタグ #2mgandini で検索してぜひご覧ください。

1/43スケール

さて、この企画はそもそも2ヶ月という会期があったのですが、諸般の事情により始めたのが4月末でして、半分の期間で仕上げなければいけないというスタートでした。

1ヶ月で仕上げるためには作戦が必要です。そこでスケールを1/43として、3Dプリントの時間の短縮を狙います。

正直に告白しますと、以前は1/43スケールといえば、小さすぎて物足りないんじゃないかと思っていました。しかしここ数年、カーモデルの展示会で素晴らしい仕上がりの1/43スケールモデルを見るにつけ、その魅力に惹かれました。大きなスケールには大きなスケールの、小さなスケールには小さなスケールの、それぞれの魅力が詰まっています。

しかしながら3Dプリントには物理的な限界があるわけでして、一定以上の小さいディティールはちゃんとプリントされません。1/24スケールでのノウハウがどれくらい生きるのかは未知数でしたが、今それに挑戦する価値は十分にあるとの決断です。

ちなみに市販キットでは、かなり古いものですが1/20でバンダイから発売されているようです。まれにオークションでかなりのお値段で見かけます…

モデリング

作業は今まで通りBlenderで行いました。1/43ということで、3Dプリンターの出力サイズ的には全部を一体でプリントすることも可能なサイズではありますが、逡巡した挙句、分割出力することにしました。

内装なしボディ+板シャーシで11パーツ。あとタイヤが4つと前後バンパー、外装の小物といった構成です。

1/43 スケール Fiat X1/9 部品分割
1/43 スケール Fiat X1/9 部品分割

テストプリント

とりあえず全体の部品構成を確認するため、一通り出力して組み立ててみます。

1/43 スケール Fiat X1/9 テストプリント
1/43 スケール Fiat X1/9 テストプリント

思っていたよりずっとうまくいったので一安心。手に乗せてみるとなかなか満足感あります(笑)

この後は…

内装を省いていますので、とりあえず窓ガラスをアクリル板を入れる形にした後、内装を作っていきたいです。

また将来的には1/24版もつくりたいですね。ミッドシップエンジンもできれば最高です。でも資料少ないな…

ではまた。


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