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歌謡舞台(가요무대)をご存知でしょうか?



ご無沙汰しております。もう大晦日ですね。振り返ってみても2020年は激動の年でした。外出して遊びに行くこともめっきり減りました。そんな折以前から好きだったあるものに関して今年は本格的に沼にハマりました。それは…

韓国歌謡(トロット)です。

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そのはじまりは、韓国の国営テレビ局のKBSテレビが1985年から放送している「歌謡舞台(가요무대)」という歌番組でした。その番組を知ったのはかれこれ数年前。近所にコリアンが多く住む地域があり、そこに住む在日の方から教えてもらったことがきっかけでした。その番組を観ていて歌詞はわからないものの、メロディーや歌のテーマが日本の演歌に似通っていることに興味を持ち、様々なトロットを聴くことになりました。今年は自粛期間に動画サイトでこの「歌謡舞台」が公式のサイトを開設して歌が聴けるようになりました。と色々韓国の歌謡曲について歌手とか歌とか語りたいのですが、結構な分量になるのと調査不足なこととかあったり、しっかりと書けるようになったらまとめて投稿したいと思いますので今回はさわりだけ簡単にしておきます。

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司会はキム・ドンゴンアナウンサー(韓国の徳光和夫って感じですかね)KBSのアナウンサーを半世紀務めている名アナウンサーです。番組開始当時から一時期別な方になられたが再び司会になられて今に至ります。

今年3月~4月は韓国でもウイルスが感染していた影響で「歌謡舞台」も過去の映像を再放送する形式をとっていましたが、5月には既にブラスバンドと観客を入れて収録を再開しました。その際に過去「歌謡舞台」で取り上げた歌をランキング形式にして振り返る企画を実施しました。その結果は…

1位 「찔레꽃」(野茨の花)吳金淑という歌手により1942年にリリースされた国民的歌謡曲。韓国に多く自生している野茨を思い作られた。ヒットを記念して吳金淑の地元済州島には歌碑が建てられた。

2位 「울고 넘는 박달재」(泣いて越えるバクダルジェ)バクダルジェは地名で堤川市にある峠の名前だそうです。この歌謡曲のおかげで有名になったそう。

3位 「번지없는 주막」(番地のない居酒屋)日本統治下の韓国にてベクニョンソルが歌った名曲。表札も番地のない廃れた居酒屋の悲哀を歌う名曲。

これらの歌は日本統治下の韓国において日本から早く独立したいという思いを歌に込めて苦しみから耐えたという話を聞いたことがあります。日本人からしてもあまり触れてはいけない事実なのかもしれませんが歌に罪はありません。日本の軍歌もそうですが歌うことを憚れる時世になりました。歌の背景には触れてはいけない過去を思い起こさせるものがあったという認識が強い気がします。しかし過去にはトロットが日本でヒットした例もあります。

「돌아와요 부산항에」(釜山港へ帰れ)1972年に歌手のチョー・ヨンピルが歌いその後1984年に渥美二郎さんがカバーしてヒットしました。その後チョー・ヨンピルや桂銀淑、金英子も日本で演歌を歌いヒットを飛ばしました。最近ではK-POPブームになり、NiziUやI*ZONEが今年はブームになりました。しかし韓国の歌の歴史は民謡からトロットになりK-POPに広がりました。トロットを知ると韓国の歴史や地名を知れることになります。個人的には日本の懐メロも好きでその延長で台湾の歌謡曲や韓国のトロットを知るようになりました。しかし日本で台湾の歌謡曲も韓国のトロットを聴くこともありませんし況してや演歌ですら最近は歌番組でもめっきり取り上げられません。こうして日本でトロットを聴いている人間も希少種なんでしょうか。

韓国の歌謡曲について語りたいことはまだまだあります、夭折した稀代の歌手ベ・ホ、「がんばれクムスン」でお馴染みヒョン・イン、「カスマプゲ」のナム・ジン、日本でもお馴染み「なんで泣く」のナフナなど書きたいテーマは多くありますが、各テーマだけでも十分に書けますのでここで全部入れ込むと相当な分量になるから次回以降に紹介します。

これを読んでトロットや歌謡舞台に関してご存知なことがあれがぜひ声をお聞かせください。

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