捨てる神あれば拾う神あり?
夜になるとなぞ不安が襲ってくる日々が、随分と続いていた。
夜はなかなか寝つけず、朝はすっきり起きられないという悪循環から、ようやく解放されたように感じる。
仕事が楽しくて仕方なく、寝食を忘れるほど没頭していた20代半ばの私は、プライベートと仕事の境目は全くなかったと言い切れるほど仕事を中心とした生活をしていた。本当に休日と平日の差がなかった。
今は他にも優先すべきことが増え、それと反比例するように仕事を通して得られる喜びが目減りしている気がしている。数年前と比べると、明らかに成長曲線のカーブが緩やかになっているように感じ、焦りや不安が募る。
幸せなのかと聞かれれば、幸せ。
家庭も仕事も手にして、贅沢な悩みだと思われても仕方ないと思う。
ただなんとなく、以前のように仕事を通して得られる圧倒的な高揚感、満足感、達成感がなくなっていることを寂しく思っていたのは事実として受け止めざるを得ない。
「あ、行ける」
先週、私に神様(のように思っている人)がかけてくださったこの言葉に、自分でも信じられないほどエンパワーされた。企画途中のイベントのアイデアが行き詰まり、ダメ元で都合を確認したらすぐに返って来た言葉がこれだった。
それは久しぶりに思い出した感覚だった。自分には「相手の役に立ちたい」という気持ちが発揮する力に勝るものなどないということを、改めて実感した。
「誰の方を見て、何のために仕事をしているのか」ということを、神様(のように思っている人)の揺るがない他者貢献の姿を見て、恥ずかしながら思い出した。
ブレずに進んでいけると思えた。神様(のように思っている人)のおかげなので、感謝の気持ちを伝えたい。