ChatGPTで「AIライティング・マニュアル」をつくる全過程-2.章立てを完成させる
「AIライティング・マニュアル」をAI(ChatGPT)で書き上げるにあたり、その過程も記事にしてみます。
前回は、AIに文章を出させる命令である「プロンプト」をブラッシュアップさせつつ、企画を固めていくプロセスを書きました。
今回は、そこからアウトラインを作る様子を書きます。
章立てを生成してみる
さて、こうしてブラッシュアップしたAIへの命令文(プロンプト)で、アウトライン(章立て)を生成してみます。
AIの回答:
以下に、あなたの要件を満たす3つのアウトラインの候補を示します。それぞれのアウトラインには特定の意図があり、それぞれが特有のメリットとデメリットを持っています。
アウトライン候補1:テーマ別
ChatGPTの基本
プロンプトの作成と設定
記事生成のプロセス
品質向上のテクニック
言語化のコツ
ChatGPTの限界と対策
意図:各テーマを詳細に掘り下げ、読者がそれぞれの要素を完全に理解するのを助ける。
メリット:テーマ別に章立てすることで、読者が関心のあるセクションを直接見つけやすくなる。
デメリット:各章が独立しているため、全体の流れが断片的に感じられる可能性がある。
アウトライン候補2:プロセス順
ChatGPTの基本と設定
プロンプトの作成
記事の生成
品質の向上と校正
言語化とChatGPTの活用
ChatGPTの限界とその対策
意図:ChatGPTを使って記事を生成する一連のプロセスを順序立てて説明する。
メリット:順序立てたプロセスが読者にとって直感的で、具体的なタスクを理解しやすい。
デメリット:一部の読者は特定の章にのみ関心を持つかもしれませんが、情報が一連のプロセスに組み込まれているため、彼らが直接求めている情報を見つけにくいかもしれません。
アウトライン候補3:問題解決型
ChatGPTの基本となぜそれが重要なのか
プロンプトの設定と一般的な問題
記事生成のプロセスと一般的な問題
品質向上のテクニックと一般的な問題
言語化のコツと一般的な問題
ChatGPTの限界とその対策
意図:一般的な問題とその解決策を提供することで、読者が直面する可能性のある問題を予防または解決できるようにする。
メリット:読者が直面する可能性のある具体的な問題に焦点を当てることで、実践的で役立つガイドを提供します。
デメリット:全体的な理解や基本的な情報を欠いている読者にとっては、いくつかの情報が断片的に感じられるかもしれません。
期待と違う場合、別アプローチで生成してみる
うーん、何かちょっと期待したものと違います。
「主要なポイント」の項目に引っ張られているようです。
なので、アプローチを変えてみます。
今回作りたいのは、ChatGPTを使って記事をほぼ自動生成する「マニュアル」です。AIもライティングも素人でも、この文章に書いてあることを順番通りやっていけば、ぼんやりとしたアイデアだけの状態から、それなりに読める記事を作れるようになる、というものです。
先ほどのプロンプトは、文章のテイストを最終的に決めるものになりますが、中身の構成については別の話です。
「順番通りやれば文章になる」ということから、以下をChatGPTに指示しました。
AIの回答:
ChatGPTを使用して記事を生成するプロセスは以下のステップに分けられます:
ステップ1: 目的とトピックの決定
最初のステップは、記事の目的とトピックを決定することです。これは記事の目的、主題、読者のプロフィールなどを明確に定義することを含みます。
ステップ2: プロンプトの設定
次に、ChatGPTに指示を出すためのプロンプトを作成します。このプロンプトは、ChatGPTに対する質問や指示となり、AIの応答をガイドします。
ステップ3: テキストの生成
プロンプトが設定されたら、ChatGPTを使用してテキストを生成します。これは通常、一度に一つまたは複数の段落を生成することを含みます。
ステップ4: レビューと調整
生成されたテキストをレビューし、必要に応じて調整します。これには、テキストの再生成、プロンプトの調整、または手動でのテキストの編集が含まれる場合があります。
ステップ5: 品質の向上と校正
生成された全文を通して、文法やスタイルのミスがないかを確認し、必要に応じて調整します。これはAIによる校正ツールを使用するか、人間による最終的な校正が行われます。
ステップ6: 最終レビューと公開
最後に、全文を再度レビューし、最終的な調整を行います。その後、記事を公開します。
以上が、ChatGPTを使用して記事を生成する基本的なプロセスです。ただし、このプロセスはフレキシブルで、各ステップは特定の記事や作業者のニーズに合わせて調整することができます。
イメージに近いものが出てきました。
AIで詳細化する
もう少し詳しいアウトラインにするよう指示します。
AIの回答:
以下に、ChatGPTを用いた記事生成のプロセスを、細かな箇条書きとしてリストアップします。
プロンプトを作成
目的とトピックの確定
記事の目的を明確にする
主要なトピックやキーワードを選ぶ
プロンプトの初期設計
主題に基づいた質問や指示を設計する
記事のトーンやスタイルを考慮する
アウトラインを生成
プロンプトを用いた初期アウトラインの生成
ChatGPTにアウトラインを生成させる
必要な場合、異なるプロンプトで何度か試行する
アウトラインの評価
生成されたアウトラインが目的に適しているか確認する
必要に応じて再生成または手動で調整する
アウトラインを校正
文法や構造のチェック
アウトラインの文法や構造が適切か確認する
必要な場合、手動で修正する
論理的な整合性の確認
アウトラインが論理的なフローを持っているかチェックする
必要な場合、再配置または修正する
記事を生成
アウトラインに基づいた記事の生成
アウトラインの各部分に対して、ChatGPTに詳細な文章を生成させる
必要な場合、プロンプトを調整して再生成する
記事全体のレビュー
全体のフローが自然であること、各部分が適切につながっていることを確認する
必要な場合、手動で修正する
記事を校正
文法、スペル、構文のチェック
AIによる校正ツールを使用するか、人間が手動で行う
内容の再確認
事実の正確性、論理的な整合性、情報の完全性をチェックする
必要な場合、手動で修正する
最終レビュー
全文を再度読み直し、最終的な調整を行う
いい感じになってきました。
項目を追加し、整理していく
ここからどんどん追加項目を入れるよう指示します。
項目は自分で考えますが、どこにどう入れるかはAIに考えてもらいます。
以下、実際に入れたプロンプトです。
ある程度いい感じになったところで、一旦、企画や文章を生成するプロンプトと整合させます。
完成したアウトライン
出来上がったアウトラインの全体構成を見て、さらに足したい項目(SEO対策、見出し改善、継続や量産のコツなど)を入れた上で、完成させたのが以下です。
「AIライティング・マニュアル」
〜ChatGPTで記事を量産する実践テクニック
1. はじめに:この本の目的と読み方
1.1. 本書の目的と対象読者
1.2. ChatGPTとは何か:AIライティングの基本
2. ChatGPTの基本と設定
2.1. ChatGPTの基本的な仕組みと能力
2.2. ChatGPT3.5と4の違いと使い分け
2.3. ChatGPT4の制約と対策
3. ビジネスアイデアの明確化とプロンプトの設定
3.1. ChatGPTと対話してアイデアを明確化する
3.2. プロンプトの作成:ChatGPTへの指示の書き方
4. アウトラインの生成と選択
4.1. ChatGPTでアウトラインを生成する
4.2. アウトラインの評価と最適な選択
5. 記事の生成と校正
5.1. ChatGPTで記事を生成する
5.2. AIによる校正の活用
5.3. 人間による最終的な校正とその重要性
6. タイトルとメタデータの設定:SEOと読者の引き込み
6.1. タイトルの重要性:第一印象を決めるタイトルの作成
6.2. ChatGPTを活用したタイトル生成:AIが提案する候補から最適なタイトルを選ぶ
6.3. SEO対策:検索エンジン最適化の基本
7. 見出しとリード文の最適化
7.1. 見出しの重要性と作成テクニック
7.2. 魅力的なリード文の書き方
7.3. ChatGPTを活用した見出しとリード文の生成
8. 継続的な記事生成のためのスケジューリングと管理
8.1. 記事のトピックとスケジュールの管理
8.2. ライティングのモチベーション維持のテクニック
8.3. 多様な観点から記事を量産するテクニック
9. まとめと次のステップ:AIライティングの未来
9.1. 本書で学んだことのまとめと次のステップ
9.2. AIライティングの未来とその可能性
少なくとも、目次のレベルでは概ね問題がなさそうです。
次回は書籍の全体像を描く「はじめに」を出力してみます。
ご案内:ChatGPTで「AIライティング・マニュアル」をつくるグループ
「マニュアル」づくりを面白がるグループも作ってみました。
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