ソニーの有志アルムナイが「ジャパン・アルムナイ・アワード」奨励賞を受賞したので、申請内容や背景を記します
ありがたいことに、「ジャパン・アルムナイ・アワード」の奨励賞を、私が発起人を務める、ソニーの有志アルムナイが受賞しました。
奨励賞はグランプリ、準グランプリ、審査員特別賞に次ぎ、22社が受賞している賞ですが、設立して1年も経っていない、ごく少人数で運営している割にはよく頑張ったでしょう、という自画自賛も込めつつ、今回応募の目的や考えたことについて、実際の申請内容も引用しながら、共有しておこうと思います。
※引用は、一部情報を非公開にするために改変しています
「Sony Innovation Alumni」について
ビジネスなどで現役のソニーグループOBOGの交流と共創を目的としたコミュニティです。有志で自主運営する形を取っておりますが、会社とも連携しております。
2020年12月上旬に本格アナウンスを開始し、受賞連絡を受けた2021年9月下旬で460人強がFacebookのグループに登録しています。過去に30件近くのオンラインイベントを実施し、会社とのコラボイベントも企画しています。
応募書類には活動への思いを以下のように記しました。
設立の経緯などは以下です。
「現役」に絞った意図
念の為補足をしておくと、リタイアした方々の拠り所としての活動は、それはそれで必要なことです。
ただ、ビジネスで現役の人々のニーズはリタイアした人々とは異なり、ニーズの異なる層を混ぜたコミュニティは、どの層にとっても「帯に短し襷に長し」という不満を持たせ、うまく機能しません。
よって、現役の人々を切り出すことで、その層の満たされていないニーズを解決する取り組みができるとの考えで、現役限定の場をつくったのです。
あくまでポイントは「現役かどうか」で、年齢はいくつでも参加できます。実際に80代の方もいらっしゃいます(元CEOですが。。)。
以下が実際の参加資格の定義です。
何のために応募したか
参加資格者への認知を高め、メンバーを増やし、場を活性化するために、応募することにしました。
ソニーグループの「卒業生」は数万人いますが、当アルムナイの参加者はまだ500名に満たず、まだアプローチできていない人は多数います。受賞がアナウンスされれば、有資格者がこの場の存在を知り、価値も伝わり、新しく参加する人も増えるでしょう。
人が増えれば多様性も増し、それにより新たな交流が生まれれば、場の活性が高まります。メンバー同士の自主的なやりとりが増えて、実利につながるマッチングの事例が増えれば、それを見てこの場に入り活動したいと思う人も増え、さらに新規参加とマッチングが生まれると考えます。
そのようにして、場の価値が連鎖的に高まっていくきっかけをつくりたいと、このアワードに応募しました。
以下は、実際に応募書類に書いた、応募に際しての思いです。
どのような材料で応募したか
私たちは、場の活性化のために様々な取り組みしてきました。このアワードがアナウンスされた時点で、運よく材料が揃っていました。
・多数のイベント実施実績
・活性を示す定量データ
・アルムナイ同士のビジネスでのコラボ実績
・会社とのコラボ企画
・他アルムナイとのコラボ企画
例えば、以下のように多様かつ多数のイベントを実施していました。
他にも、活性を裏付ける定量データも簡単には取れていました。
ビジネスのコラボ実績もちょうど公開された事例ができていました。
これは、ピクチャーズOBからの紹介で私が請負い、PCLのOBに映像制作を委託した、アルムナイ案件と言えるものでした。
タイミングとしても、内部の活性化に軸足をおいた段階から、対外的な活動を仕込み始めた段階で、ちょうど会社との公式コラボの企画がいくつか内定し、他アルムナイとのコラボの話もし始めており、これらも盛り込みました。
2つの受賞理由
受賞理由に書かれていたポイントは以下の2点です。
1点目は上に述べた内容です。
もう1つ評価されたのは、アルムナイをどう立ち上げたのかの仔細をnoteで公開していたことで、これも偶然でした。私は書くことを通じて自身の頭を整理する性質があり、その目的で言語化を始めていたのです。
また、アルムナイの人数も比較的短期間で400人を超えたので、参加頂いた方々に、発起人である私の考えや想いを伝えるため、20日ほど連続でFacebookに投稿していました。その辺の認識がずれ、後で様々な問題が起きることを予防するためです。
さらに、その投稿を再構成してnoteでも公開していました。これは、これからアルムナイを立ち上げようと思っている方々に実践知を共有したいとの考えからです。
知見の活用
私自身、コミュニティやオンラインイベントを、低い負荷で持続可能な形で量産するプロであり、その知見を余すところなく投入しました。個人的にも、実践知が再現可能な形で有効かを試す良い機会となっています。
この辺の知見はnoteで130本ほど書いているので、ご興味あればご覧ください。
おわりに:ソニーOBOGにアルムナイのご紹介を!
こういった記事を書くのも、より多くの方々にこの場を知ってもらい、参加頂きたい、という思いからです。
これをお読みになった皆様の周りに、ソニーグループ出身(もちろん、ピクチャーズ、ミュージック、ファイナンスなどグループ各社も含みます!)の方々がいらっしゃれば、ぜひ「こんなのあるよ」と、その方にご紹介頂ければ幸いです。
以下、コピペしてメッセージやメールで送れる文案です。よろしければご活用ください。
紹介用のnoteはこちら。
あと、コラボや立ち上げなど、各種ご相談もWelcomeです。以下アドレスに気軽にメール下さい。
8cchobori@gmail.com
よろしければTwitterもフォローください〜 https://twitter.com/Ryu_8cchobori