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おのがこゝろの慰めと知れ

施せし情けは人の為ならず
おのがこゝろの慰めと知れ
我れ人にかけし恵は忘れても
ひとの恩をば長く忘れるな


「情けは人の為ならず」の部分が、
とくに有名な新渡戸稲造氏のこの言葉。
「情を掛けておけば、巡り巡って自分に良い報いが来る。」
という意味で知っていらっしゃる方も
多くあるとおもいます。

要約するとそうなのかなと思うのですが、
全部をそのまま読み下して、
そのまま感じるのもよいと思うのです。

情けをかけるのは人のためでなく、
自分の心を慰める(自分の心を満足させる)ためである。
自分が人にした良い事は忘れても、
自分が人からいただいたご恩は決して忘れてはならないよ。


人への情けは自分の心を満たすため、と思うと、
その通りだな、
と思わされるのです。

人に優しくできたとき、
自分の心が満たされますよね。

優しさを返してもらうことなんて、
期待していなくて、
ただただ、
自分がその人の力になれたことが嬉しい。

自分が人にしてあげたことは忘れてもいいけれど、
人からしてもらったことは忘れてはいけない。
というのも、
本当にそのまま、
そう在りたいと思います。

辞書に載っている、
情けは巡って自分に返ってくるからかけておきましょう。
もあながち間違いではないのです。

人からしていただいたことを、
大切に覚えていて、
いつかその人に返したい。
そういう気持ちが芽生えるから、
たしかにかけた情けはかえってくる
とも思えます。

それでも私は、
そのまま読み下した方が、
味わい深いな・・・と思っています。

今日はどの言葉を載せようかと、
色々な名言を探していた中で、
今日はこの言葉にしよう。
と決めた名言を見て、
思ったのが出だしの、
新渡戸稲造氏の言葉だったのです。

国は変わっても、
同じように素敵な言葉はあるもので、
どちらも素敵だと思いました。

優しさの循環によって持続する世界になりますように。

『自分を元気づける一番良い方法は、
誰か他の人を元気づけてあげる事だ。』
         マーク・トウェイン
      (トム・ソーヤの冒険の著者)


この世界に今必要なものはなんでしょう。


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