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【新体制特集②】アシスタントコーチ、フロリベール・ンガルーラの素顔

――以下翻訳(FCバイエルン公式サイトより)

FCバイエルンのコーチ陣を紹介するこのシリーズでは、ヴァンサン・コンパニ監督を支えるスタッフたちを数日間に渡ってクローズアップしていく。第2弾は、友人であり部下でもあるフロリベール・ンガルーラだ。その他のポートレートはこちら:

ヴァンサン・コンパニがサッカー選手として駆け出した頃から、監督として第一歩を踏み出すまで。フロリベール・ンガルーラは、いつだってバイエルンの新指揮官の側にいた。「フロ」(ンガルーラの愛称)はこれからも、FCバイエルンのコーチ陣として、協力関係を続けていくことになるだろう。「ヴィニーとは25年来の付き合いだ。私が怪我で現役キャリアを断念した時だって、いつも連絡を取り合っていた。彼は親友だよ。」

16歳でマンチェスター・ユナイテッドへ

コンパニ選手が、RSCアンデルレヒトや年代別のベルギー代表で活躍し、マンチェスター・シティでプロサッカー選手として華々しく活躍したのとは対照的に、ンガルーラのキャリアはこうした経歴とは無縁だった。16歳でマンチェスター・ユナイテッドに移籍すると、ベルギー人としてクラブ史上初のトップチーム入りを果たした。だが、その後は大怪我に見舞われ、ブレイクは叶わなかったのだ。以降は、デンマーク1部のラナースFC、オランダのスパルタ・ロッテルダム、アメリカのD.C.ユナイテッドを渡り歩いた後、プロとしてのキャリアを断念。そしてンガルーラは、ドイツ、フィンランド、ベルギーと、アマチュアリーグを転々とした。

FCバイエルンでのトレーニングに臨むフロリベール・ンガルーラ:
「私の仕事は、選手ひとりひとりを見ること」だという。

多くの国を巡る長い旅路は、このアシスタントコーチにとって良い経験になったようだ。「さまざまな文化に触れ、異なる生活スタイルを見ることができたのは、私のサッカーに対する考え方にとって重要だった」と、フランス語と英語などに堪能なンガルーラは言う。「妻がドイツ生まれなので、ドイツ語も少しわかるよ」。これらの経験はすべて、この37歳がFCバイエルンで仕事を遂行する上で役に立つはずだ。「チームにおける私の職務は、戦術面やテクニック面だけでなく、特に、選手ひとりひとりを見ることだ」と、ンガルーラは語る。選手たちとの密接な対話を、彼は重要視しているのだ。

ンガルーラ:「ヴィニーは鼓舞することに長けている」

チームにとって、ンガルーラの持つ「共感力や理解力というのは、貴重な能力なんだ」と、彼の上司であるヴァンサン・コンパニ監督は強調する。一方のコンパニ監督は、日々、彼のコーチ陣のモチベーションを上げてくれる存在であるという。「日々成果を出し、成長していかないとね。ヴィニー(コンパニ監督の愛称)は、いつも鼓舞してくれるからさ」とンガルーラは言い、こう付け加えた。「彼はアイデアを受け入れ、新しい仕事のやり方にも寛容だ。彼と一緒に仕事ができるのは、いつだって嬉しいね」。2人は今、FCバイエルンで共に次のステージを歩もうとしている。

RSCアンデルレヒトでのシーズン開幕前、選手兼監督のヴァンサン・コンパニ(写真下中央)と、アシスタントコーチを務めたンガルーラ(同上中央)。

特集はまだ続く

明日は、この特集の次のパートをお届けする。アシスタントコーチのレネ・マリッチについて詳しく紹介しよう。どのような出会いがこのオーストリア人をプロの世界へ導いたのか、FCバイエルン加入後の激動の日々でどんな経験をしたのか、そして彼の新著の内容とは...。乞うご期待!

▼元記事
Serie: Floribert N'Galula | Trainerteam des FC Bayern im Porträt

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