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ナーゲルスマン新監督と旧友のダブルインタビュー「ユース時代のユリアン選手、モータースポーツへの愛情」

—— 以下、翻訳 (インタビュー記事全文)

ユリアン・ナーゲルスマンは、Moto2に参加するオートバイレーサーのマルセル・シュレッターと友人だ。ドイツのザクセンリンクで開催される日曜日のレースでは、17位からスタートする。彼のヘルメットは、自国開催のグランプリに合わせ、青と白のバイエルンカラーで特別にデザインされている。

ワクワクするような2人がアクセルを踏み込む!二人はオーバーバイエルン地方で一緒に育った。そして現在、バイエルンの新監督であるユリアン・ナーゲルスマン(33)と、現在Moto2クラスに参戦中のマルセル・シュレッター(28)が、それぞれの道を歩むことになった。レースへの情熱が二人を再び結びつけたのだ。

ビルト:ナーゲルスマンさん、あなたのモータースポーツへの愛はどこから来ているのですか?

ユリアン・ナーゲルスマン(33):特にモーターサイクルやモータースポーツのドライバーが持つ、スピードや勇気が大好きなんだ。並外れているよ。たまには自分自身、レース場に行き、4輪で走ることもある。二輪のスピードははるかに速く、骨折を受け入れる勇気がなければ成功しない。マルセルが今いる場所にたどり着くまでの長い道のりは、とても過酷で、多額の出費が伴う。これは凄いことさ。

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マルセル・シュレッターとの友情はどのようにして生まれたのでしょうか?

ナーゲルスマン:私たちの友情は、サッカーを通じて生まれたんだ。マルセルは、同じオーバーバイエルン地方で、私の隣町の出身だ。彼の兄とはFCイッシングで長く一緒にプレーしており、少し年下のマルセルとも何度かトレーニングをしたことがあったため、お互いに知っている。それ以来、私は彼の道を、彼は彼の道をそれぞれ追っていたんだ。

シュレッターさん、ユリアン・ナーゲルスマンは良いサッカー選手でしたか?

マルセル・シュレッター(28):年齢差があるので、一緒にトレーニングをすることはあまり多くなかった。それでも、シュート練習は今でもよく覚えている。ユリアンは何か特別な才能を持っており、私たちの誰よりも多くのことができると証明した。それは早い段階で明白だったんだ。彼のシュートテクニックはクレイジーだった。誰もが驚いた。彼は自分がシュートを決めたい場所に、妥協せずに入れる術を知っていたからね。

ナーゲルスマンさん、あなたは監督ではなくストライカーになるべきだったようですね...。

ナーゲルスマン:体がついてきてくれれば...と思うが、シュートは今でも私がそれなりにできる数少ないことの一つだよ。(笑)

あなたは、2019年にマルセル・シュレッターが参戦したザクセンリンクGPにもいましたね。サッカースタジアムの雰囲気とレース場の雰囲気、どちらがより素晴らしいですか?

ナーゲルスマン:比べることはできないね。スタジアムよりもサーキットの方が観客の数は少ないが、エンジン音が響くこともあり、モータースポーツは特別なものなんだ。どちらも非常に魅力的さ。

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あの当時、シュレッターさんは表彰台を獲得しましたね。つまり、観客の入場が再び認められたら、ユリアン・ナーゲルスマンはマスコットとしてサーキットに戻ってこなければならないということですか?

シュレッター:私の成功が、彼次第ではないことを願っているよ。彼にはここに来る時間があまりないだろうからね。とはいえ、もちろん、またレースで会えるといいね。2019年は私のキャリアにとってのハイライトだった。表彰台とユリアンの存在があったからこそ、完璧な週末になったと思うよ。

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お二人が電話で話すときは、モータースポーツの話題でしょうか、それとも、サッカーの話題でしょうか?

ナーゲルスマン:二人ともプロスポーツの世界で働いており、ほとんど時間がないね。その点では、ちょっと限界があると思う。新シーズンになれば、距離がもっと短くなるので、その点は変わるかもしれない。そして、もっと彼と会う機会が増えるようになるといいね。

シュレッターさん、あなたは1860ミュンヘンのファンだと言われています。ユリアン・ナーゲルスマンがFCバイエルンの監督になったことで、友情は損なわれるのでしょうか?

シュレッター:私はバイエルン州のランツベルク生まれだ。また、私はずっとバイエルンのファンだったよ。こんなことを言っていいのか?私は両チームを追うのが好きなだけだよ。

ナーゲルスマン:1860は、ここ数年それほど成功を収めていない。少しでもファンが残ってくれるのは嬉しいことだ。これでマルセルが青いペンキの袋を私の家に投げてくることはないだろう。(笑)

お二人の共通の趣味に、サイクリングもあります。どちらが良い記録を出すのでしょうか?

ナーゲルスマン:外部の人間から見ると、マルセルの方がはるかに運動神経が良さそうだと言われると思う。とはいえ、彼はアスリートであり、私は監督だ。その逆なら、彼にとっては馬鹿げたことだよ。

シュレッター:ユリアンの場合、そのファッションが原因で、少しイメージが歪んでいるのかもしれないね。(笑)

ファッションといえば、副業でのファッション事業についてはどうですか?

シュレッター:万全だと思うよ。ある種のルーズさ、新鮮さ、若さを感じるね。これらを見るのが好きなんだ。毎試合スーツを着てネクタイを締めるよりはいいだろう。彼の衣装は、私が全面的にサポートするよ。(笑)

ナーゲルスマンさん、あなたのガレージにはドゥカティがありますね。たかがムルティストラーダ、されどムルティストラーダ、あなたは何度、速度違反を取られましたか?

ナーゲルスマン:速度違反を取られたことはないよ!私は車で出かけることをとても楽しみにしているが、家族を大切にし、自分の命をむやみに危険にさらすことはできないので、スピードを出すような運転はしない。言ってみれば、許容範囲内での運転がとても楽しいんだ。頭がスッキリするから楽しいね。

マルセル・シュレッターのようなレーサーから、あなたのチームの選手たちは何を学ぶことができますか?

ナーゲルスマン:モータースポーツのライダー、特に2輪のライダーは、誰でも1度や2度は病院に行った経験があると思う。すべてのコーナーでクラッシュする可能性を考えていたら、それだけでずいぶん遅れを取るだろう。メンタルの強さは非常に重要な要素だ。それは、特にユースの選手たちに見てもらいたいものだね。

具体的にはどのような点ですか?

ナーゲルスマン:最初は無心にやり続けること。頂上への道のりは、非常に長い。多くの若いサッカー選手には、このような無条件の意志が欠けており、中には早々に諦めてしまう人もいるね。

シュレッター:私はとても早い時期に始めた。3歳の時にはすでにバイクに座っていたんだ。14歳や15歳でMoto3の世界チャンピオンを目指してレースをすることができるのは、最高の環境だ。まだまだトップには程遠いが、頑張っているよ!

ナーゲルスマンさん、あなたは夏には帰郷しますが、バイエルンの監督としてはまだ少し時間があります。副業として、マルセル・シュレッターにトレーニングするのもいいかもしれませんね。

シュレッター:(笑) 私がバイエルンで練習できるかもしれないんだね。

ナーゲルスマン:法的にはそう簡単ではないが、トレーニングを行うことは可能だ。もしかしたら、私の故郷のクラブに来て、FCイッシングでボールを蹴るかもしれない。それ以外の部分をクリアにしなければならないね。(笑)

シュレッター:バイクレーサーとサッカーのプロの間で、ちょっとしたフィットネスチェックを行う、ということだね。

それでは、近いうちに必ずお二人にお会いしましょう!ゼーベナー通りでも、レース場でも。

シュレッター:ユリアンがドゥカティに乗っているとき、私はスクーターでしか追えないからね。バイクの免許は持っていないんだ!

▼元記事
https://www.bild.de/sport/motorsport/motorsport/motogp-nagelsmann-und-moto2-pilot-schroetter-geben-vorm-sachsenring-gas-76809570.bild.html


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