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【商品開発】基本のきは商品力

久しぶりの投稿です。
ここ数年は里の駅おぐにの商品開発とネットショップの作成。SNSの集客に取り掛かっておりました。忘備録として残そうと思います。

開発した商品は耕作放棄地を開拓して育てたそば粉と早池峰山麓の川沿いに自生する山胡桃を使ったシフォンケーキとパウンドケーキです。
最初は既存のEコマースサービスを使っていたのですが、個人的に断捨離に活用していたメルカリに法人でも登録できるというメルカリshopsという枠ができたことを知り、引っ越ししました。なぜなら個店としてのネットショップは、知ってもらうまでの労力が半端ではないからです。
メルカリは毎月2000万人のユーザーが買い物をしているという巨大ショッピングモールのようなもの。さらにフリマで売ったポイントを活用する方がほとんどなので購買してもらいやすい!
さらに、サーバーレンタル料など毎月の費用がかからないうえに、決済方法、配送方法、商品の補償まで面倒見てくださる!ネットショップのビギナーにとっては夢のような店舗です。※販売手数料10%のみ

とはいうものの、やはり知ってもらうまではSNSを総動員して告知をしていきました。ここにもただ情報を載せるだけでは意味がなく、「#そばダイエット」をキーワードにいろいろなユーザーさんと絡めました。そうこうしてようやく動き始めた時に、3.11東北復興支援特集のお誘いが運営側よりやってきました!(※なぜお誘いをいただいたのかはまた違う投稿で。)
これはトップに掲載したチラシを全国に配布していただけるようなもの!
というわけで3月9日~12日までの間に一気に商品の注文をいただきました。

注文ラッシュも落ち着き、商品到着の嬉しい感想をいただいております。特に嬉しかったのは弊社で商品開発した二八そば粉シフォンケーキの感想です。

以下引用*********

そば粉のケーキも山胡桃も頂くのは初めてです。優しい愛情のこもったとても美味しいケーキです。そば粉というとそばの味を連想してしまうかもしれませんが、全く違和感もなく美味しいケーキ屋さんの美味しいケーキのお味です。ありがとうございました。
ここまで********
このお客様はそばのケーキセットの他に家族で食べるのには足りないからとホールのシフォンケーキもご注文いただきました。

さて、ここからが商品開発ストーリーです。
里の駅おぐにを管理するNPO法人小国振興舎理事長の横道さんから、「地域の食材を活用してある程度保存が効いて土産品にもなる焼き菓子の商品を開発したい」という要望を受け、すぐに思いついたのが、「ちひろ菓子工房」さんのシフォンケーキでした。盛岡市の古民家をリノベーションして素敵なカフェを経営なさっています。店舗販売する前の注文販売の時からそのふわっふわのシフォンケーキのファンでした。
そして地域の食材で考えたのがそば粉と小国地域に自然に生えている山胡桃。小国の山胡桃は川沿いに自生しているのが自然と川に落ちて、外皮が川の流れでそぎ落とされたものを食い止めて拾っているそうです。実は小国地域は閉伊川からの支流が多く、釣りのメッカでもあるのでした。

そうしてオーナーの吉田千広さんにはシフォンケーキのほか、試作品をいろいろと作っていただきました。全部美味しかったのですが、地元のスタッフさんが持続的に作れるものということでシフォンケーキとパウンドケーキに絞りました。
最初はそば粉100%を考えたのですが、シフォンケーキ独特のフワフワ感を出すにはやはり小麦粉を入れた方が良いということで二八そば粉シフォンになりました。パウンドケーキはそば粉100%です。
そして地元のスタッフさんとはいえ、商品として売り出すわけですからそれなりのものにするには、それなりの腕と道具が必要です。ここでも千広さんの指導があってこそ、そしてお菓子作りが得意なスタッフさんがいてこそ完成に至りました。
その他の材料にもこだわり、使用している菜種油も生協から仕入れている乳化剤の入っていない国産100%のものを使用しています。

もう一つ、シフォンケーキに必要なフワフワ感、そのためにもどうしても欲しかったのがコンベクションオーブンです。里の駅を開設する際にガスオーブンは設置されていたのですが、プロの焼き上がりにするためには水分量も調節できるコンベクションが欲しいということで予算内に納まるよう中古のものを購入。水道栓と繋げるためには動線の有った場所に設置するしかありませんでした。それでも文句を言わず取り組んでくださった地域のお母さんたちには本当に感謝です。

これらの食材、指導者、製作者、何一つかけても、美味しい商品の完成には至りませんでした。
パッケージデザインや包装についてはほとんどネットで何とかしました。なぜなら予算が限られているからです。
基本は商品力。おかげさまで店舗での販売はコロナ禍の中でも順調に売上が伸びて行きました。

こうして次の年の取組でネットショップの起ち上げとなったのですが、そこにもいろいろな難関が待っていたのでした。
長くなりましたので続きは次回に(^-^;

まずはご指導いただいた吉田千広さんと兼業農家で頑張ってくださっている里の駅おぐにのスタッフの皆さまに感謝の気持ちを込めて商品開発までの道のりをご紹介させていただきました。

二八そば粉シフォンケーキとパウンドケーキの販売は里の駅おぐにメルカリ店でどうぞ♪

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