洋服
タンスの奥に閉まってあるTシャツを1年ぶりに取り出した
そのTシャツには
「扇風機とゴーヤなら自分はゴーヤ派」
と書いてある
意味は理解できないが
夏っぽさを感じたので、昨年の7、8月は重宝していた
しかし着回しすぎたことが故に、「ゴーヤ」の文字が薄くなっていた
また秋にも差し掛かり、衣替えによってゴヤTをタンスの奥に閉まった
この事を忘れたまま1年が経ち早くも8月末
夏も終わりに近づいている
ゴヤTは夏のTシャツなのに、私は今年1度も着れないまま夏を越すことになる
そんなの夏が無いようなものだ
何とかしてこのTシャツを着る策を考えた
熟考した末、私はこの扇風機の比較対象である「ゴーヤ」の文字を冬の季語に書き換えることにした
扇風機より好きな冬の言葉を考えた時
パッと思いつく物が1つだけあった
扇風機より勝るものといえば、おせち料理の一つ「松前漬け」だ
あれほど美味しいものは無い
私はTシャツの文字を「扇風機とゴーヤなら自分はゴーヤ派」から
「扇風機と松前漬けなら自分は松前漬け派」
にマジックペンで書き直した
これでまた1年通して着れることが嬉しくなった
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