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線を引いてもいい

線引きをすることが嫌だった。大人とこども、男と女、仕事と家庭、友人と顧客、などなど。もっと細かくいろんな線引きがこの世にはあるように感じる。そんな線を感じると逃げ出したくなる。そこに線を引くように圧をかけられるのも苦手だった。

でも、自分でもいろんな線を引いている。線を引くのが嫌いなのに、自分も線を引いている。そんな矛盾している自分が嫌だった。だから、線を引こうとする自分自身のことも許せなかった。

でも、線を引くのは悪いことではない。線を引くことで守られるものもたくさんある。それも、頭ではわかっていた。でも、そのことを心から受け止められずにいた。やっぱり線を引いては行けないと、自分に強い圧をかけていた。

心の底から納得する瞬間は突然やってくる。多くは絶望と共に。自分の心が揺さぶられる時、もうどうしようもなく痛感する。あぁ、私は線を引きたかったのか。そして、線を引いても許されるのだ。そう、腹落ちした出来事があった。

線は引く。でも扉は開けておく。出入りは自由である。それくらいが自分が心地よく過ごせる状態らしい。扉を閉めて閉鎖的になると息が詰まる。これは間違いない。扉も窓も開けて、陽の光は入れたい。外から何をやっているかわかるようにしたい。

窓から覗いて、気になったら入ってみたらいい。扉は開いている。合わなかったら出てもいい。扉は開いている。合う合わないの線引きはお互いがしたらいい。

そんなことを考えていたら自分の絵の中にも線が現れてきた。青い面と色とりどりな面を割とはっきり分けている。こうやって線引きした絵を描いたのは、もしかしたらはじめてかも知れない。

水の穴 water hole

こちらの作品は5/25(土)〜6/2(日)に名古屋・愛知のコンブチャ専門店 Pluskombucha - プラスコンブッカ さんにて開催する個展“+Plus Colors 2024”にて展示予定です。昨年の同じ時期、同じ場所で開催する今回の展示。1年間の変化をお見せできたら、いいな◎

3-5年後に家族で世界に飛び出します、たぶん◎