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iPhoneを使ったメタ認知とACT理論

イライラうぎゃーっという感情に流されて、「もうやだ!もう無理!!」といった思考に陥ることが、よくあります。数年前くらいまでは、そんなネガティブな感情を翌日まで引きずることもしばしば…。どれだけ夫に八つ当たりしたことか…(ごめんなさい。。。)


でも、最近はイライラの頻度も減り、1週間の疲れが重なった週末の午後に、体重15kgの娘が外でおしっこを漏らして、着替えもない!!みたいな事態も面白ろおかしく!回避することができるようになりました(笑)その日の様子はこちらのブログをどうぞ→『引きこもり母娘の修行な1日…!』 要約すると、「めっちゃ大変な気持ちになったけど、娘とのやりとりを動画に撮って、SMSで夫に泣き言を吐いたら、気持ちを持ち直したよー」というお話。


実はこれ、iPhoneを使って自分の状態を客観的に把握すること(=メタ認知)で、我を取り戻し、ネガティブな感情をポジティブな行動に変えています。そして、実は日本認知科学研究所の志村祥瑚さんがお話されていたACT理論を頭の中に浮かべながら動いておりました。

題して、

怒りをこどもにぶつける前に動画に撮っちゃえ!大作戦♪


なぜこんなことを思いついたかと言いいますと、怒りに任せた行動から“偶然”生まれた手法です。「娘が泣きじゃくって、もう1対1でいるのは嫌じゃー!!」といつぞや感じた時のこと。その姿を動画に撮って、夫に送ったことがあるのですよね。その時は、まだ家に帰っていない夫への抗議の気持ちがで送ったのです。ところが、撮影した動画を見た娘ちゃんがケロリと笑顔になったのです。

「ムスメちゃん、ないてるねー!おもしろい!!」

そんな娘の様子を見た瞬間に頭をよぎったのがこちらの単語。

メタ認知(メタにんち)とは認知を認知すること。人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。それをおこなう能力をメタ認知能力という。(Wikipediaより)

このメタ認知を高めることで、冷静な判断ができると言われています。以前から、イライラしたら言葉で実況中継することで、自分を取り戻していた私。言葉だけだと“思考のみ”を客観視することになりますが、動画に撮ることで“行動”も客観視することができるのでは…??と、ひらめいたのです。


でも先日は、娘の泣き姿を「本人に見せる作戦」は通用しない。天気も悪い(雪の日だった)し、私の気分もずーんっと落ち込む…。だが、しかし!!悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属す(byアランさん)なはずなのである。「落ち込んでいる」のは気分、すなわち思い込みに違いない!!

そこで、ふと思い出したのが、志村さんがお話されていたACT理論。

ACTとは、

A=Accept your thoughts and feelings,and be present.

自分の思考や感情を受け入れる。「今、ここに集中する」。

C=Choose a valued direction.

自分にとって、“価値のある方向”を選ぶ。

T=Take action!!

行動する!!


まぁ、正直、なきじゃくる娘を前にして、一言一句を思い出したわけではありません。悲観的な気分は“思い込み”に過ぎないのだから、とりあえず、自分を客観視して、ポジティブな行動へ変換しよう!!くらいな気持ちでおりました。


で、私が取った行動は、

A=自分の思考や感情を受け入れる。「今、ここに集中する」。

→iPhoneで娘の泣き姿&私の声を動画に撮って夫に送る。ついでに自分のネガティブな感情も言葉にして送る。SMSの画面を見ることで自分の思考や感情を客観視して、受け入れる。

C=自分にとって、“価値のある方向”を選ぶ。

→娘と楽しみながら家に帰りたい!!夫に送るなら泣き言より、笑顔の娘の動画が良い◎と気付く。ここは、意識してなかったけど、これがこの日の“価値ある方向”。

T=Take action!!

→とりあえず、笑顔で楽しく家まで娘を運ぶ!!おしっこで濡れている洋服で自分のコートを濡らしたくなかったこともあり、娘の脇の下に手を入れてブラブラ〜と、「ブランコだよー」と動かすと娘が大喜び♪そこからは、パントマイム的な動きで彼女の気を引いて一緒に走ったり、「うごけないー」という娘を抱えたり、二人で大はしゃぎして帰路に着くことができました。

夫は仕事中だったので、返信は期待せずに送ったのですが、なんと返信も!!彼が見守ってくれているというBeing=存在の価値もプラスされ、この後も母娘二人で楽しい時間を過ごすことができました。般若心経唱えながら、部屋を掃除するという不思議な午後を過ごしたのです。


*心理学研究者ではないので、こんな解釈&使い方もあるんだーくらいに読んでいただければ幸いです。


3-5年後に家族で世界に飛び出します、たぶん◎