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品性を磨きたい。

誰かがSNSでスピードワゴン小沢さんの名言を紹介していた。

何をしゃべれるかが知性で、何をしゃべらないかが品性

グサっときた。知性を鍛えなきゃいけないのもそうだけど、このところはずいぶん品性のほうがおざなりだったなと反省する。特に去年は、部署運営の前半戦がまったくうまくいかなかった。目標達成への執着心の弱さ、徹底力の低さが、主な要因。自分の弱みが露呈してしまった半年だった。

これを受けて、後半戦は大きくスタンスを入れ替えて臨むことにした。数字の達成については、自分にも他人にも厳しく向き合った。責任感の弱い行動・言い訳をするメンバーのことはこれまで以上に叱った。その結果、業績は伸び、上司はおおむね喜び、一方でついてこれなかった社員は会社を去った。

年次を重ねるごとに、できないことが増える。
結局、後半戦もいくつかの成功と多くの課題を抱えたまま終わることになった。

目標達成の意識を煽る過程で、言葉づかいも日を追うごとに厳しくなっていった。行動を徹底させるために、「なぜこれを達成しないといけないのか」を説くだけでなく、わざわざ「なぜ君がそれをやりきることができないのか」も説明した。なかには、言わなくてもいいことや言わないほうがいいこともたくさんあった、と思う。

何かを変えなきゃいけない。同じことを繰り返してはいけない。
その気持ちがかなり先行していた。

急な変化にびっくりした人と思う。それでも、苦しみながらもついてきてくれたメンバー、意図をくみ取って一緒に変わろうとしてくれたメンバー、一度は辞めようとしたが最終的には残ってくれたメンバーには、あらためて感謝したい。


今週から新しい年度がはじまる。今期はさらに大きな目標にアタックすることにした。必然的に「しゃべれること」を増やさないといけない。その一方で、「しゃべらないこと」も増やしたい。

単純に、頑張れば頑張るほど「しゃべれること」が増える。経験が増え、役職があがって関わる人が増え、ミッションも大きくなるからだ。一人ひとりと関わる時間は少なくなる一方で、伝えなければいけないことはさらに大きく、そして濃くなっていく。おまけに、その判断にかけられる時間は短い。

目標に対して真摯に向き合おうとすればするほど「しゃべらない」ことが難しくなる。だからこそ、それを実績できることが品性と呼ばれる。

今年度は、知性と品性の両方を磨いていきたい。

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