見出し画像

noteの記事をブログに引越-noteでのSEOやアフィリエイトを考える

「なぜ、noteの記事を引越する必要があるの?」と多くの人は思われるかもしれません。
この記事は

  1. noteを書くなら、せっかくだからお小遣い稼ぎをしたい(アフィリエイト)と考えている方

  2. 複数のメディアで自分の記事をアップしつつSEOやアフィリエイトを考えたら、記事をまとめた方が良いのでは?と疑問を持った方

  3. noteのSEOについて知りたい方

向きです。

HTML手打ちで作った趣味サイトからスタート

まず、自分のウェブサイトがどのような状態であったかをお話したいと思います。

ブログ(に当たるようなもの)を書き始めたのは1999年。
ワーキングホリデーでニュージーランドに滞在しており、その頃はまだFacebook(日本上陸は2008年)もmixi(2004年開始)もありませんでした。

1999年に住んでいたニュージーランドのクライストチャーチ

海外での暮らしをどのように家族や友人に伝えるか・・・選択したのはPush型(メールで個別に送り付ける)ではなく、Pull型(見たい人に見てもらう)のホームページの作成でした。

それをきっかけに手打ちでHTMLを書き、FTPでレンタルサーバーにアップする事を覚え、それが現在の仕事のベースとなりましたが、そもそも趣味の範疇の制作です。

特に知らない誰かの役に立とうとか、サイトでお小遣い稼ぎをしようなんて微塵も思っていませんでした。

アフィリエイトで個人のウェブサイトでマネタイズが可能になった

アフィリエイトが登場したのは自分がニュージーランドに向かうより4年前、1996年のアメリカです。

amazonが『アソシエイト』を開始し、同年にリンクシェアが『アフィリエイト』という言葉を使用しはじめました。アフィリエイトが日本に上陸したのは1999年の事です。

自分がアフィリエイトを始めたのは2007年頃。遅いです。
新規事業コンサルティング会社に転職し、所謂制作職ではなくなったのですが、SEOやマーケティングを覚え、実践する立場になりました。

その間も趣味のサイトは形を変え、ドメインを変え、CMSを導入/変更しつつほそぼそと続けていました。SEOやウェブ広告などの仕組みを覚えたりテストするには自分のサイトでやるのが一番だろう・・・ついでに制作(HTMLコーディングやCMSのカスタマイズ)も忘れなくて良いかもと自分のブログに真剣に(?)取り組むことになりました。

複数のブログをテーマごとに自己満足のために運営していたのが、SEOとウェブマーケティング学習の場と変わりました。
仕事が忙しかったり、転職したりして、10年ぐらい前からは記事はアップするものの、SEOやアフィリエイトは放置状態になっていました(それでも月に幾らかは収入があるから不思議)。

因みに、AdSenceを始めたのは2017年のようです。最近は「AdSenceに落ちた/受かった」などTwitterでも見かけますが、苦労した記憶も申請をした記憶もありません?(おそらく当時は審査が無かった?)

AdSenceは知らないうちに登録していた印象・・・

このnote は、前職在職中にクラウドワークスのWebライティング講座に参加し、流れに乗って始めたものです。
フルタイムで就業していてそれなりに忙しかったことと、コロナで外出機会が減ったこともあり、「あまり書かないブログとnote」だったのですが見直す機会がやってきました。

5年務めたIT企業を退職し、今年の7月から個人事業主になったからです。

noteかブログか・・・集客の課題

もし、noteに書くか、ブログにするか迷っている人がいるのであれば、アフィリエイトの収入はさておき、集客でまず考えてみましょう。

例え趣味ブログであっても「記事を書く」という行為に対しては「読んでもらう」事がなければ自己満足です。自分も記録のために持っているブログがありますが、ついでに誰かが読んで役に立てば嬉しいし、更にアフィリエイトでお小遣い稼ぎができれば「書く」行為に大きな意義が生まれます。

公開すれば、ホームにも表示される「note」

集客に関するnoteのメリット

  • 一種のコミュニティーなので、テーマを絞ることでターゲットユーザーの目につきやすい

  • 「注目」や「おすすめ」にタイミングよく掲載されれば注目される

  • 一種のSNSなのでファン(フォロワー)が付けば定期的に読んでもらえ、「スキ」が増えることで、記事の注目度がUPする

  • SEOにそこそこ強い(でも課題もある)

注目に掲載されれば、読者も増える?

集客に関する個人ブログのメリット

  • レイアウトや装飾にオリジナリティが出せる

  • (ある程度スキルは必要だが)SEOやウェブマーケティングの工夫ができる

  • 1記事としてではなく、サイトとしてブランディングができる

  • ウェブ広告も好きなものを利用できる

圧倒的に使われているCMS、WordPress

これだけ見ると、noteのメリットの方がかなり大きく思えます。

もちろん、noteで注目を集めるにはそれなりの工夫と、何よりも他人が「読みたい記事」を書く必要がありますが、個人ブログとなるとそれ以上の手間とスキルが必要になるでしょう。

ざっくり言えば、集客力の無い(アクセス数の少ない)ブログであったり、これから始めるのであれば、noteの方が集客力はあると言えます。

特に、ブログのカスタマイズをする時間やスキルに自信がないのであれば、noteは圧倒的に優位性のある記事公開の場、ライティングをマネタイズにつなげられる場と言えるでしょう。

「ソロキャンプ なまけものスタイル」をブログに移したワケ

ここで1つ質問です。

「noteは圧倒的に優位性のある記事公開の場」といいつつ、自分の記事の中では閲覧数の多い「ソロキャンプ なまけものスタイル」シリーズをブログに移したのは何故でしょう?

因みに、自分のもともとのブログも、3年程度放置していた事もあり閲覧数はさほど高いものではありません。

答えは、Amazonアソシエイト以外のアフィリエイトも含め、マネタイズに力を入れてみたかったからです。

楽天の商品の多様さが活かせる「楽天アフィリエイト」

noteでの閲覧数もさほどではないので「写真と旅がテーマ」のブログにマージした方が広告収入が上がる見込みがあると踏みました。
ブランディング面も加味しての移設です。

noteのメリットとデメリットを測りにかけ、ブログの方が良いと判断しました。自分にとってはnoteのデメリットが大きかった、とも言えます。

では、ここからは、noteのデメリットについて考えてみましょう。

noteのSEO上の課題

集客のメリットで「SEOにそこそこ強い(でも課題もある)」と述べました。

実際、note.com というドメインの強さもあり、noteはSEOに強いと思われます(Twitterよりは弱いかもしれませんが、そもそも性質が違うものなので問題ない程度)。

Googleの検索結果では、ユーザーにクリックしてもらうには設定したキーワードで最悪でも1ページ目、できれば3位までに表示されることを意識してSEO対策を行う必要があります。

最近はじめたツイッターの趣味アカウントが上に来ています

なぜならば、最近のGoogleの検索結果画面は広告が大量に乗り、ファーストビューに入る(スクロール無しでユーザーの視野に入る)のはかなり少なくなりましたし、広告に流れてしまう人も多くいます。

少し古いデータ(2020年)になりますが、検索結果画面での1位のクリック率は30%前後、2位は15%程度、3位は11%程度と、ここまでで50%以上を占めています。
5位までで70%、10位では3%未満と同じ1ページ目でもかなり差があります。

それに合わせてGoogleの検索結果では、同じドメインのページは2~3ページ程度しか上位表示されません(表示数が曖昧なのは、検索結果の表示の仕方によって変わるため)。

note.com」という同じドメイン上に、沢山の記事が載っていますので、もし同じメインキーワードの記事が4つ以上あれば、Googleの検索結果に表示されない可能性が高いです。

「ソロキャン」だけでも沢山のnoteがヒットします

これでは「SEOに強い」とあっても、note内での激しい競争に勝ちあがらなければ、note外からの来訪者の目には触れない可能性があります。

noteのマネタイズ

せっかく記事を書くのですから、マネタイズを(時間があれば)意識している方は多いのではないでしょうか。

上手くいけば、特に本業がフリーランスのウェブライターやウェブマーケターであれば、自身の大きな宣伝にもなります。

現在のところ、noteで得られる収益は以下の4つです。

  1. 記事の販売

  2. アフィリエイト(Amazonアソシエイト)

  3. サークルの運営(有料コミュニティ)

  4. クリエイターサポート(読者の好意による募金のようなもの)

「記事の販売」はnoteならではの機能とも言え、収益を得ている人もそれなりにいらっしゃると推察しますが、有料でも読んでくれるような記事を書くのは簡単ではありません

社会の潮流を読み、求められている内容を読みやすくわかりやすい文章で、かつタイミングよく販売する必要があります。何よりもまず、ファン(フォロワー)を増やすところから困難が始まります。

同じ理由で「サークルの運営」はさらに高位なマネタイズ方法で、一般の方なら記事の販売が上手くいった上での手段になると思います。

不確かすぎるのが「クリエイターサポート」でしょうか。こちらも任意とはいえ記事に対して、一般の読者からお金をいただく事になります。アプリでも投げ銭機能が人気ですが、やはり「助けてあげたい!」と思ってくれるようなファンが必要です。

noteのアフィリエイトはAmazonアソシエイトのみ

noteで一般の方がライティングを勉強しつつマネタイズするのであれば、「アフィリエイト」が一番やりやすいと言えます。

「やりやすい」というのは、記事にアフィリエイトバナーが埋め込みやすい点です。HTMLコーディングの知識が無くても、簡単にはじめられるでしょう。

ただし、アフィリエイトの収入を得る事はそれほど簡単ではありません。まず、Amazonアソシエイトのアカウントをお持ちでない方は審査を通過しなければいけません

Amazonも書籍だけでなく様々な商品が売られています

自分は多分・・・この審査が無い時代にアカウントを取得しているのですが、「申請から180日以内に3件以上の商品またはサービスの販売実績を得る」という条件はかなり厳しいように感じます。

noteには canonical タグが入っている

ここで、「そもそも、noteに残したままでブログに移設するのはダメなの?」という基本的な事に触れておきたいと思います。

結論だけ言えば、もちろん可能です。

通常はほぼ同じコンテンツを公開すると、「どちらかは真似したコンテンツ」・・・類似コンテンツと判断されて、むしろGoogle のSEO上では悪影響がある事はご存じの通りかと思います。

そのために、「こちらが正規のコンテンツですよ」と伝える canonical タグをheadタグ内に記載するのですが、noteにはデフォルトでこのcanonicalタグに「正規なページはこのnoteのページ」と伝えるURLが入っていて、消すことはできないようです。

noteと同じURLがcanonicalで設定されています

この canonicalタグがあることで、noteが正規、ブログがコピーとして問題なく存在する事が可能なのですが、Google のアルゴリズムでカウントされるポイント(SEOで上位評価するかの評価ポイント的なもの)は 正規のページのみに蓄積されます。

広告のみ、SNSからの誘導のみと割り切れば、note とブログ両方に同じコンテンツを置く事もありではありますが、個人的にはSEOのポイント(らしきもの)はどちらかと言うと自分のブログに振り分けたい・・・

note の記事を削除もしくは下書きにしないと、canonical タグは働き続けます。

ただ・・・一般的には canonical タグは「ここが正規だよ」と伝えるというより、「このURLが正規だよ」とそのページ以外のURLを正規として記述するものです。

なので、note 内にある canonical タグが正しく動いているのか?若干疑問が残ります。

転送不可。コンテンツ引越しのセオリーが踏めない

ブログへの移設が終わり、noteの記事を下書きに・・・しても、まだ問題が残ります。

404Error・・・そう「Not Found」問題です。

通常、ウェブサイトやコンテンツのURLを変更する場合、元のURLに301Redirect(恒久的転送)を設置し、新しいURLに自動的に転送するように設定します。

こうする事で、検索エンジンで古いURLのページが表示されていても、ユーザーは自動的に新しいコンテンツに誘導され、Googleにも(多少時間はかかりますが)『このコンテンツはこっちのURLに変更になったよ』と伝える事ができ、その情報は新しいURLに引き継がれます。

しかし、noteの記事を下書きに戻すと、否応なしにそのURLはこの世に存在されなくなり、検索結果からクリックしてnoteに来訪したユーザーは、「404 Page Not Found」ページを見る事になります。

せっかく検索で来てくれたのに・・・無念すぎます

一般的なウェブサイトの引越作業では、一番してはいけないことですね。

下書きにすれば当然、note上にあった「ソロキャン なまけものスタイル」は存在しなくなりますが、同時に検索結果からのリンク切れが発生する・・・なんとももどかしい状況です。

noteからブログへの引越:まとめ

noteからブログへの記事引越では、主に以下の作業をしました。

  1. noteの記事をブログに登録・公開

  2. 実験的に、ブログの方に canonical タグを付与

  3. 実験的にnoteの「ソロキャン なまけものスタイル①」は残して、②~④は下書きに変更

もともとnoteもブログもさほど力を入れていなかったので、思い切って整理ができたのは良かったです。noteでもっと閲覧数があれば、ここまでは思いきれなかった・・・

また、canonical がデフォルトで入っているのは、なるほどなぁと思う反面自由度が無く、「事業者のみが操作できる聖域」があるのは使う側としては・・・UX的に好きになれないかもです。

これからはnoteは本職(UXや制作ディレクションなど、ウェブの便利屋系)の記事をメインとして、趣味ごとのブログはちょっとずつアフィリエイトの収益をアップするよう勉強していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?