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共起語を活用して、SEOとWebライティングをバージョンアップ!

例えばBtoB製品の公式サイトであっても、個人のアフィリエイト目的のブログであっても、意識して対策を行わないと、検索サイトでの上位表示は簡単なことではありません。

SEOのキモは次第にUX(User Experience / ユーザー体験)を重点に移行しつつあると言っても、まだまだ古くからのSEO対策には有効な事柄も多くあります。

検索エンジンに少しでも「関連している・役に立つ」と評価してもらうために、共起語を意識的に使って、コンテンツを作成しましょう。

共起語とは

共起語(きょうきご)は、検索サイトを利用するときに、メインとなるキーワードと一緒に使われることの多い言葉のことです。

メインとなるキーワード一語での検索ではなく、2つ、3つの共起語と一緒に検索されることを想定して、「コンテンツごとのキーワード」を設定します。

どの言葉がキーワードとして、また共起語として活用されているかは、ツールを使って調べることができます。

同じような言葉を連続で使わない方が読みやすい、Webライティングにおいて共起語は、シソウラス的(同義・類義用語)にも活用できます。

なぜ共起語が重要なのか

SEOを勉強していると、「想定キーワードはいくつが良いのか?」という疑問が沸いてきます。

もちろん、そのコンテンツがとても優秀で、一語のキーワードで確実に検索エンジンに上位表示されるのであれば、一つで十分です。例えば、ブランド系のキーワードは、一つでも確実に(同じ言葉の有名ブランドが無ければ)検索結果に表示されるでしょう。

ただ、そのメインとしたキーワードが一般名詞で、ビッグキーワード(「ビッグワード」ともいう。検索エンジンで回数多く検索される言葉)だとしたらどうでしょう?

同じキーワードを取り合っている競合が数多く存在し、すでに上位にはお金をかけてSEO対策をしたり、Q&Aサイトや巨大なECサイトが鎮座していたりする可能性は高いのです。

メインのキーワードに関連する共起語を付けることで、上位表示のひしめき合う熾烈な競争から抜け出すことができ、かつターゲットを絞ることができるのです。

共起語とターゲット

例えば『温泉』で検索してみましょう。

『温泉』は月間検索数が約157万*というビッグキーワードです。
*以降の検索数は2021年3月4日にあるツールで調べた数値です

どんなとき『温泉』と検索するか、検索者になったつもりで考えてみると数多くのシチュエーションが思い浮かびます。

A)近くにある温泉を知りたい
(今日の宿を探している or 立ち寄り湯を探している)
B)出張で地方に出向くが、できれば温泉に泊まりたい
C)温泉卵のレシピを知りたい
D)温泉の泉質と効能が知りたい
E)ワーケーションができる温泉を探している

『温泉』一つでは、本当に検索者が望んだ答えが検索結果に表示されているとは限りません。検索したとしても、検索結果の1ページ目には、自分が知りたいこととまったく関係のないタイトルが並ぶかもしれません。そのために、検索者は2つ、3つのキーワードを入力して、自分の知りたいことを“絞る”のです。

それは逆にコンテンツ制作者の立場ならば、「ターゲットを絞る」ことになります。

例えば『温泉 ワーケーション』ならば、月間検索数はたったの130になるのです。

共起語の調べ方

共起語は仮説を立て/想像しても思いつくことはできますが、もっと手早く、かつ無料で調べることができます。

1)共起語の無料ツールを使う
「共起語 ツール」で検索すると、沢山の無料ツールが表示されます。精度が不明で「どの共起語の使用数が多いか」も表示されないものが多いので、厳密なSEO向けというより、Webライティング向けになります。

2)Google 検索を使う
Googleの検索バーに『温泉』と入力すると、検索バー下に検索候補が表示されます。

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上はいつものアカウントでログインしたGoogle の検索候補です。・・・私は一体、過去に何を調べていて、Google がこのような判断をしたのでしょうか。

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次にこちらは、シークレットモード(未ログインのため、過去の操作情報が反映されない。ブラウザにより名称は異なる)での検索結果です。

こちらは個人(私)の過去のキーワードなどが影響しないため、一般的な言葉になるはずです。もともと、ユーザーがよく検索しているキーワードを表示しているので、共起語として適しています

3)Google キーワードプランナーを使う
以前は共起語の調査は、Google キーワードプランナーが主流でした。しかし、数年前からは広告を出稿していないと、ざっくりな数値しか教えてくれず役に立たなくなったので、最近では使っていません。

SEO観点での共起語の注意点

Webライティング・・・もっと言うならコンテンツマーケティングをする上で共起語の活用は無くてはなりませんが、注意すべきこともあります。二つほど紹介します。

一つは、共起語といえど多く使いすぎるとキーワードの威力が分散したり、狙ったターゲットに表示されなくなってしまうことです。

そうならないためには、無理に共起語を使うのではなく、あくまでも「必要だから使う」「正しい意味で使う」「無理/不自然にねじ込まない」・・・ユーザー(検索者)にとって有益な情報になるように使用することをおススメします。

二つ目は「共起語」だからと使っても、SEOとしては箸にも棒にも引っかからないコンテンツになってしまうこともあるということです。

先ほど、

『温泉』 月間検索数が約157万
『温泉 ワーケーション』 月間検索数が約130

という数字が出てきましたが、幾ら『温泉 ワーケーション』がターゲットにどんぴしゃといって、月に130・・・1日で考えれば検索数は5回にも及ばない検索キーワードは優秀とはいえません。

『ワーケーション』はまだ認知度の低い言葉だと仮説が立てられます。この場合は数が少ないのですから、ほかに『温泉』の共起語で『ワーケーション』につながる言葉や、それぞれに近い言葉を探します。

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『温泉 仕事』 月間検索数約150
『テレワーク 温泉』 月間検索数約240
『リモート 温泉』 月間検索数約90
『テレワーク 旅館』 月間検索数約110
『湯治場』 月間検索数約3,000
『素泊まり 温泉』 月間検索数約430

意外と少ない組み合わせばかりですが(汗)、こういうことを調べるだけでも、文章を広げるためのヒントになりそうですね。

共起語を使いこなすことはWebライティングの質をあげること

このように、共起語は同じ言葉を何度も使うことを避けたり、文字数が少ない時のネタになったりと、Webのコンテンツ作成において大変役に立ちます

使い方を間違えなければSEOにも大変有効なので、共起語の「調べかた」と「使い方」はマスターしておきましょう


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