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ウズベキスタン料理「VATANIM」(下落合)

行ってきました。最近「乙嫁語り」を読んだ影響なのと、大学時代に新疆ウイグル自治区に旅行に行ったことがあって中央アジア系は贔屓しちゃいますね。

奥がナンで、手前のがサムサです。窯の内側に貼っつけて焼くパンですね。ここでは予め焼いてあるのをレンジであっためてましたが
サムサは玉ねぎと羊ひき肉がぎっしり入ってました、ピロシキみたいなものですね。これだけでかなりの満足感です。

プロフというやつで、ピラフっぽいネーミングですが炊き込みご飯です。ハレの日の料理で、乙嫁語りでもめでたい日に炊いてる描写がありました。人参とレーズンで甘い仕上げ。羊肉もゴロゴロ入っており、クミンがきいています。脂っこい見た目ですがレーズンの酸味のおかげでかなりスイスイいけてしまいます

キーマシャシリク。羊ひき肉の串焼きです。遠火でじっくり炙っておりこれは文句なくうまい。手前の生玉ねぎには酢が効いており口直し効果抜群です

スルタマというもので、妻が食べました。シンプルな羊肉の煮込みですが脂と肉汁がモノスゴイ。ナンにたっぷりと吸わせていただきます。これが来るまで結構時間が掛かり、その間色々つまんでいたので半分残しちゃってましたが、持ち帰りにもキッチリ対応してくれました(テイクアウトメニューもあるみたいですね)。

食後に蜂蜜紅茶を頼みました。なにしろポット一杯分もらえたのでちみちみ飲んでましたが途中で甘いものが欲しくなり

ヴァタニムを注文。ドライフルーツとナッツがぎっしり入ったチーズのアイスですね。ソースはラズベリー。店名に冠するだけありうまいです。バターっぽいほんのり塩味。カロリーそのものの味に脳が効率的に壊れていきます。

土地柄なのか、ウズベキスタンの方のコミュニティスペースになっているような趣もあり、滞在中は店員さんと常連さんとの会話が絶えませんでした。そういう感じのお店って得てして常連さんが優先になりがちでなおざりにされるか、逆に距離感が近すぎたりして閉口したりすることがままあるのですが、このお店は行き届いておりたいへん良かった。いろいろと気がついて対応してくれますがかしこまり過ぎず、電話で喋ってたり常連さんと熱い抱擁を交わしていたり、でもこちらもよそ者感を感じない程よい塩梅。
店内はカウンター席のみで10人も入れませんが居心地は非常に良く、食後もゆったりと過ごせました。

料理の特性上わりと脂こく、しかし具材や付け合せの工夫でスイスイ食べ進められてしまうので食後しばらくしてからの終わリティが高かったですが、総じてたいへん満足感のあるお店でした。

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