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【眉山はびざんと読みます】2024/09/04

徳島のシンボル眉山(びざん)。私のような県外出身者が驚くほど、この山は徳島の人、特に徳島市の中心部に暮らす人たちにとっては生活の一部となっています。

まず、季節や天候を眉山で語ります。「眉山が赤くなってる」=紅葉、「眉山が見えない」=大雨や霧の深い日。高さも眉山が基準です。「この山は眉山とおんなじくらい?」旅行先でも眉山と比べてしまいます。そして、旅行から帰ってきて西なら高速の上板のあたり、北なら吉野川の手前あたりで「帰ってきた」とホッとするのも眉山が見えたときです。

県外の方なら徳島に来られたらぜひ、徳島駅から眉山に向かって阿波おどり会館の方へ歩いてみてください。5分ほどで新町橋に着きます。その手前からみる眉山の美しいこと。青石に縁取られた川面たゆたう新町川をバックにした緑鮮やかな眉山。夏の初め、新緑の頃が私は大好きです。

2004年に発表されたさだまさしさんの小説『眉山』は、2006年の映画化の後もドラマ化、舞台化されたヒット作となりました。映画の総踊りのシーンは南内町演舞場で撮影されたのですが、対岸すぐにあるcomxcom古(当時はオープンしていませんが)から歩いて様子を見にいきました。人が多くてよく見えなかったのですが、桟敷席の中を薄緑色の着物を着た長身の女性が驅けていく姿が遠目に見えて、あれが松嶋菜々子さんだろうと思ったものです。

あれから18年が過ぎ、全国で話題ならなくなっても、眉山は徳島の象徴であり、徳島人は日常を眉山で語ります。「今日も朝から眉山が綺麗だ。暑い一日になるぞ。」
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