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産まれたばかりの頃と、イヤイヤ期の今と、どちらが大変か?






育児というのは、常にアップデートの連続だ。


子供が産まれたばかりの頃は、「赤ちゃん」のお世話で精一杯で、先のことなんて考えられなかった。


何が大変だったか言葉にするのは難しいけれど、とにかくいつも不安で仕方なかった。


子供がただ寝ているだけでも、

「息が止まらないかな…」
「窒息しないかな…?」
「まだ話せないだけで、本当はどこか痛いとか苦しいとかだったらどうしよう」

と、気の休まる時がなかった。
今日一日を生かすのに精一杯だった。


でも、こんなに大変な思いをしているのに、育児の先輩方からは、


「寝てるだけだから赤ちゃんなんて楽だよ〜」
「動き回ってからの方が大変だよ〜」

「イヤイヤ期はもっと大変だよ」


なんて言われて、

「なんでそんなこと言うの!」

と、心の中で憤ったりした。

「これよりもっと大変になるなら、この先やっていく自信なんてない!」

と、絶望した。

それに先のことなんて全く想像できなくて、

「目の前で転がっているこの子が、歩く…?走り回る…??喋る…???」


そんなの全然想像できなかったし、それの何が大変なのかもわからなかった。


確かに注意して見てなきゃいけないのは大変だろうけど、自分の気持ちを言葉にして、自分の足で動いて、元気な姿を見せてくれるなら、全然よくない??

今抱えているこの不安から解放されるなら、イヤイヤ期も動き回るのも、大歓迎だよ!


……なんて、思っていた。


娘、現在3歳。


なるほど確かに大変だ。

イヤイヤ期も、動き回るのも、無尽蔵の体力も、大変すぎて毎日へとへとだ。


「大変」の種類が全然違う。
いわゆる「赤ちゃん」の頃とは、全然違う大変さだ。


0歳の頃、私は精神的につらかった。
3歳になった今は、肉体的につらい。


子供が動いたり話したりしてくれる分、確かに以前ような不安は減った。

けれど今度は、身体がついていかない。


歳をとって体力がなくなったというのもあるけれど、

「子供の安全を確保し、気を遣いながら」

子供について回って動くということが、とても辛い。


自分のペースで動いたり止まったりするのではなく、子供に合わせて動くのがしんどい。


疲れて休みたくて、座りたくて、でも子供が動き出したら、身体に鞭打って一緒に動かなければならない。


それでも、私は今の方がずっと気楽だ。

0歳の頃から思っていた、「自分で喋って動いてくれるなら安心じゃないか」という思いについては、やはりそうだったなと思う。

0歳だった頃は、おむつ替えしても、授乳しても、あやしてても、思考は自由だから、頭の中が常に不安でいっぱいだった。

今は動き回り過ぎて疲れてて、不安になる暇もない。
ないというか、少ない。

言葉が達者になってきた娘は、常に話しかけてくるし。
「みて!みて!!」と、こちらの思考をいつもシャットダウンしてくるし。


「育児は大変」というけれど、
年齢によって大変さの種類が違っていて、
それが常に波のように押し寄せてくるんだなぁ。

と、公園帰りの疲れた身体で思ったのでした。


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