大好きだったオリラジのあっちゃんを、嫌いになってしまった話。【パート2】

以前書いた、【大好きだったオリラジのあっちゃんを、嫌いになってしまった話。】に、「あ、読みましたよ」といろいろな人に感想を言ってもらえた。実にありがたい限り。いいねとか、コメントは私的に大いなるモチベーションアップにつながるので、お時間があれば何でしょう、「なんらかの功徳を積む」という意味でも、アクションを下されば非常に幸いです。

えとですね。前提として、お笑いが大好きなんですが、中でももともと、あっちゃん、中田敦彦が大好きだったんですよ。で、まあなんでしょうね、武勇伝で出てきた時から、最近の動向までほぼ全部ウォッチングしてきてますし、無限大の「オリエンタルラジオの90分」はリアルタイム&アーカイブ(当時のGyaOは良かった。ソフトバンクに買収されてから、お笑いもなんもわからんアホが勝手に笑いが大きなところだけ切り取って1分尺とかの安っぽいコンテンツとやらにする以前の話ですが)も見てますし、最近だとオールナイトニッポンをあっちゃんが始めたと聞けば、飛んで聴きに行く・・・くらいの感じだったわけです。

RADIO FISHは、金爆を意識して作られたユニット。
これRADIO FISHのプロジェクトがスタートしたころにあっちゃん自身が「金爆のマネである」ということを公言してます。もともと、ゴールデンボンバーって、「エアバンド」ですよね。楽器とかひかない(ひけない)わけですよ。でもって、ゴールデンボンバーってNSC(吉本のお笑い養成所)出身ということもあり、完全にオリラジとしてベンチマークしてたわけです。

でもって、RADIO FISHは色々と言われていますが、僕は割と好きです。ようは「こんなんで女子供(実際の意ではなく、「薄い」という意味合いの使い方としてこの言語を使用)は喜びまっしゃろ?」という戦略なんですけれど、あっちゃんは別に音楽の人じゃないし、お笑いの人だし、その人がシニカルに「女子供の好きな音楽をつくってやったぜ、どやさ?」ってのは、全然面白いのレベルだと思っていて。まあ、僕自身、音楽に思い入れが無いので、あの楽曲も含めて楽しんでいましたけれど。

だから、RADIO FISHは「アーティストになりたい」って感じではなくて、あくまでも「お笑いの表現のひとつである」くらいの位置づけだったはずなんですね。

究極、面白ければ何でもいいんですよ、私は。
「政治に向かうと今テレビでは干されてる芸人さんになるんでしょうかね。」という意見があります。私の考えを述べますね。
えと、まあ例えば政治に向かう芸人としては、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんとかが挙げられるかと思います。私、村本さん、割ともともとは好きだったんですよ。ウーマンラッシュアワーのオールナイトニッポンから、村本さん一人になってからのオールナイトニッポンを全部&何回も聴くレベルかつ、四国で開催された独演会に、京都から車で高速に乗って日帰りで行くくらいレベルには。

村本さんの場合は、結構単純で。「もともとめっちゃ頭は良くてキレッキレなのに、これまで全く政治とかの勉強をしてこなかったところに、一気に日本トップレベルの情報網がやってきて急激に博学的になったパターン」です。

村本さんは自分でも良く「中卒だ」と言っていますが、言うまでもなく、THE MANZAIの覇者ですし、あっちゃんとはまた違ったタイプの戦略家です。非常に頭がいい。ただ、学校の勉強は全くしてこなかったし、そこに絡む政治の話とかにも一切触れてこなかった。そこに、急激に有名になり、トップレベルのニュースソースに直接アクセスできるようになったから、ある種の「正義感」が芽生えた結果、今のような炎上につながっていると私は分析しています。初期の頃の“意図的な炎上”とは、今の炎上は質がまったく違うように思いますし。

あ、あっちゃんの話でした。
あっちゃんの場合は、もともと普通にエリート。ただ、あっちゃんの大学は慶応大学で、一般的には優秀な学歴なんですが、あっちゃんが行っていた中学や高校からすると、おそらく同級生は東大京大が普通のラインなので、慶応大学でも「落ちこぼれ」という扱いになっちゃうわけです。いや、私からしたら慶応大学なんて恐れ多い存在ですけどね(ちなみに私の高1の時の志望校でしたし笑)

あっちゃんが、テレビに出れないのは、「干されている」というのではなく、単純に「テレビとして視聴率がとれない」ということだけだと思います。「あっちゃんが出てるから、見よう!」っていう人が少なくなってしまってるんです。

これって、完全に戦略ミスなんですよ、実は。
前回の記事を要約すると、「あっちゃんが本来“コアターゲット”としているような、ちょっとおじさん系ではなく、女子供相手に安い商売をし出したから嫌いになった」ってことなんです。

で、「幸福洗脳」って書かれてるだけのTシャツを2万円で買っちゃうような、煽りやノリだけで動くような「女子供のファン獲得」に舵を切ったわけです。で、どうなったかというと見事にそれは成功。安いファンたちで溢れるようになりました。ちなみに、これは別に妄想で言ってるわけではなくて、実際にライブ会場に足を運んだり、彼のオールナイトニッポンを聴いていたら、ギャグではなく、本当の意味での「自分の頭で考えられないアホたちをファンにして、お金をせびる」という戦略は透けて見えます。

ただし、「女子供相手の安い商売」って、長続きはしません。一時は良くてもね。なぜなら薄いファンは、離れるのも早いですし。あと、TVって見ませんよね、その層って。だから、普通にTVの視聴率とは関係のない芸人になっていくという。

あと、あっちゃんが今やってることって、RADIO FISHが金爆をベンチマークして、戦略が描かれたように、YouTuberにベンチマークをして戦略が立てられて実行されてるわけですよ。これもオールナイトニッポンで本人が直接言っていたこと。で、YouTuberがこれからどうなっていくか・・・っていうと、なんともねという。

一方で、TVが我が物顔をしていた時代は、もう終わっています。あとは、緩やかな死です。ただ、だいたい半世紀くらいはブイブイ言わすことができたわけですから、いい時代を経験されたと思いますよ、TVさんは。でも、そのビジネスモデルはもう古いし、通じないしって思います。

──色々書きまくったんですが、まあ「お笑いオタクの戯言」と思っていただければ、これ幸いでございます。

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