コスパが狂ってる超軽量1260g新型ホイールについてYOELEOの中の人にインタビューしてみた
ロードバイクを趣味にしていると毎年様々な新興ブランドの情報が入る。その中の一つYOELEO (ヨーレオ) から2024年に新型カーボンホイールが販売された。
同社の旧型SATホイールも低価格帯で販売されていたが、新型は超軽量に改良されたうえに販売価格が他ブランドと比べて明らかにおかしい (良い意味) ので中の人にインタビューをしてみた
YOELEO JAPAN公式HP で使える 全製品10%オフ になるクーポンがあるので是非ご利用ください。新型の超軽量ホイールSAT PRO NXTでも使用可能です。
10%OFFクーポンコード:
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まずはYOELEO公式の発表動画を見てほしい。27秒しかないので是非
スペック
この記事を初めて見る人もいるかもしれない。そのため、YOELEO新型SAT PRO NXTホイールのスペックについて記載していく
個人的に思うこと
パッと見で釘付けにするのは販売価格とその重量だろう。
販売価格と重量
SAT C35 DB PRO NXT ¥135,000 1260g±3%
SAT C45 DB PRO NXT ¥138,000 1310g±3%
SAT C50 DB PRO NXT ¥142,000 1330g±3%
まずいですよ!
大手ブランドの超軽量カーボンホイールでこの重量を実現する場合、とんでもない金額になるのは周知の事実ではあるが、最近の新興ブランドのカーボンホイールは大体20万以下でこの重量を実現できている。
それに対してYOELEO新型SAT PRO NXTホイールは約13万からこの重量である。いや、これは素直に凄い。明らかに他ブランドと一線を画している。
スポークについて
個人的に評価が高いのは金属スポークの使用だ。カーボンスポークの乗り味も個人的に好きではあるが、金属スポークの乗り味は全く異なる。
カーボンスポークは初速加速も良いし走りも軽くなるが、失速が少し早い気がしている。それに対して金属スポークは少し溜めがあり、初速加速はカーボンスポークに劣るが伸びが後から付いてくる感覚がある。
それに「カーボンスポークは耐久性が不安…」という人の不安を解消してくれる素材(私が所持しているカーボンスポークのホイールは一度も破損したことはない)。それに金属スポークを採用してこの重量を実現できているのは凄い。リムがとんでもなく軽いのか?
リムの設計
リム外幅30mm、リム内幅22mmとなっている。旧モデルはリム内幅20mmだったが、新型になって21mmではなくその次の22mm。筆者は最近28Cタイヤに興味があるので、リム内幅が広がるのは非常に嬉しい設計だ。28Cタイヤに最適化されたホイールは最近の流行りにあっている。
それにリムの製造は従来のハンドメイドではなく、専用マシンを導入した模様。公式のInstagram動画を見てほしい
動画を見た筆者の感想
(マシンの値段いくらなんだ…)
(何か凄い(小並感))
リムの軽量化はこのマシンを導入したことによって実現できたのかもしれない。それにしても最近の工場って凄いんですね。
それと超個人的な好みだが、今までなかった45mmハイトのモデルがあるのが嬉しいところ。様々なホイールを試してきたが、個人的に45mmハイトのホイールがバランス良く使える。
SATテクノロジーを継承
ホイールの名前に「SAT」が付いていることから、旧モデルのSATテクノロジーをそのまま継承している。簡単にいうとリム内側にニップルホールがないリム設計になっている。フルクラムでいうところの2WayFitだ。
リムテープが不要でその分の軽量化。チューブレス化が簡単、リムテープ起因のエア漏れが発生しない。リムに不要な穴をあけないことで剛性を強化する。などメリットが沢山ある (ただしスポーク交換は大変)
などなど、言いたいことは沢山あるが今回はインタビューが本題なのでこのくらいで止めておきます。
インタビューにご協力いただく中の人
インタビューなどは日本で筆者しか実現できないと思い、YOELEOのNo2であるRioさんという方にインタビューの協力をお願いしてみた。
2024年1月に コギー藤沢店 で行われた試乗会の一枚
右の黄色ジャージ:YOELEO社員のRioさん
右から二番目:YOELEO日本営業担当 木下さん(J.ROAD)
Rioさんとはいつでも連絡をとりあえる状態なのでコミュニケーションはできている…はず(多分…問題ないはずだ hahaha)
インタビュー依頼について即答でOKしてくれた。
新型ホイールについてインタビューしてみた
インタビューシートを送信して2週間後に回答があった。いつもレスポンスが早いが今回は色々と重なり多忙だった模様。
回答が全て英語だったのでGoogle翻訳を使用。変な箇所は手動で修正していく。以下がインタビュー内容
・PRO NXTホイールの開発コンセプトを教えてください。
・PRO NXTホイールを求めるユーザー属性を教えてください。
・PRO NXTホイールは他のブランドよりも軽く、販売価格もかなり安い。何故この価格が実現できるのでしょうか?
・PRO NXTホイールのリムは機械でカーボンを巻き製造しているようです。ハンドメイドとの違いは何ですか?
・PRO NXTホイールは非常に軽い。リムが機械で製造されていることにより実現できているのですか?
・PRO NXTホイールのリムはオフセットされているようです。オフセットリムを選択した理由はありますか?
・PRO NXTホイールのスポークは、前モデルと同じ金属スポークです。カーボンスポークを使用しないのは何故ですか?
・PRO NXTホイールのハブも新しいモデルに変更されたようです。前モデルのハブとの違いは何ですか?
・PRO NXTホイールのハブはスチールベアリングが使用されていると聞きました。スチールベアリングに拘る理由を教えてください。
・PRO NXTホイールはリム幅22 mmでワイドに設計されています。対応するタイヤ幅は25C以上と記載されていますが、28Cがホイールに最適化されていますか?
・今後、PRO NXTホイールセットのラインナップは増えますか?現在は35mm、45mm、50mmです。
・PRO NXTホイールのリムブレーキモデルについて今後販売はありますか?
・PRO NXTのホイールは今後リム単体で販売しますか?
・旧モデルのSATホイールが一部製品ラインナップから消えています。今後は新型PRO NXTホイールに変更されますか?
インタビューは以上で終了です。
個人的な感想と余談
インタビューの回答を見て「おっ!」と思ったところは「スチールベアリング」を使用しているというところだ。中の人は価格だけではなく耐久性を重視していると回答している。
筆者のYouTubeチャンネルを見ている人は既に知っていると思うが、組み立てやメンテナンスをしてくれるプロショップMAIYOというショップがある。
MAIYO店長さんも数年前から同じ回答をしている。
「スチールベアリングの方が耐久性があり安心して使用できる。ベアリング打ち替え依頼があれば、要望がない限りきちんと説明したうえでスチールベアリングの交換をオススメしている」
筆者が信頼しているプロショップとまさかYOELEOが同じ回答をするとは思ってなかった。
基本的に販売する側はどうにかして製品を売りたいと考えているはず。自転車界隈は特に「セラミック」という言葉が大好きなので、売れるホイールを考えるなら「セラミックベアリング」はマストだと考える。筆者も販売する立場なら同じ考えになると思う。
だがYOELEOはユーザーの使用環境を考えて耐久性を重視したスチールベアリングを使用していると回答があった。なんならセラミックベアリングに打ち替えも簡単だと言っているので両方の要望に答えることができる。完組ホイールの販売価格も安いのでセラミックベアリングに打ち替えても大きな出費にはならないはず。
YOELEO側でベアリングの打ち替えが可能かどうかは質問していないので、一度乗ってみて必要であれば対応可能なショップにベアリング打ち替え依頼をしたほうがスムーズかもしれない。
因みに筆者の使用しているBBはウィッシュボーンのBB。デフォルトはセラミックベアリングだが、MAIYOに依頼してスチールベアリングに打ち替えてもらっている。
ベアリングの話から変わるが「リムブレーキモデルの販売計画はない」の回答が少し意外だった。YOELEOもリムブレーキモデルの販売は継続すると思ったが、市場の状況を見ての判断だろうか。
要望が多く集まれば何かしら計画を変更する可能性はゼロではないかもしれない。筆者は中の人ではないので何とも言えませんが…
考えてみればマシンでリムを製造しているので、リムブレーキモデルはそもそも対応していない可能性もあるかもしれない(寧ろその可能性が高そう)。リムブレーキモデルは技術的にハンドメイドでしか製造できないかもしれない。詳しい人がいたら教えてください。
新型ホイールの試乗会を開催したらしい
YOELEO日本営業担当 木下さん(J.ROAD) から聞いたが、岡山県の ドリームワークス というショップで新型SAT PRO NXTホイールの試乗会を行ったらしい。天候が良くないにも関わらず大盛況だったようだ。途中から展示会に変更したそうです。
因みにこのR11は筆者が前に乗っていたR11。今は日本各地を試乗車として飛び回っている。新天地でも頑張ってね!!
更に余談ですが、これは ドリームワークス 店主さんのカスタムペイントしたR11らしい
いや~、かっこいい!筆者のカスタムペイントより目立ちますね。YOELEOの代理店ではYOELEO製品もオーダー可能で、もちろんカスタムペイントにも対応している。
岡山県にお住まいの方は ドリームワークスさん へ相談してみてください。
2024年7月から値上げらしい
これは悲報です。YOELEO公式の投稿で2024年7月から値上げが発表されました。
公式の投稿一部コピペ
↓
フレーム:約 18% 値上げ
ホイール:約 8% 値上げ
ハンドル:約 20% 値上げ
YOELEO公式の投稿
↓
Xの投稿です。クリックすると続きと詳細が確認できます。
値上がりしても界隈全体で見ると安いのは変わりません。為替の影響とか色々と仕方ないのは承知していますが、値上がりは正直ブランドもユーザーにも痛いはず。
2024年6月中で注文・入金(決済)ができれば旧価格で対応可能らしい。
重量に変更があったらしい
2024/07/04 更新
どうやらホイールの重量に変更があったらしい。ホイールを大量に生産しているうちに想定した基準を満たせない個体が沢山出てきたのでしょうか?
Xで重量増に関する投稿を見かけたので公式HPを見に行ったら重量が訂正されていました。スクリーンショットを撮ったので以下に貼ります
正直言いますと重量増加は悲しいことです。値上がりも重なりブランドもユーザーにも痛いことが続いています
この価格帯でこの重量のホイールはまだ安い方だと思いますが、初期の発表時に安さと重量に惹かれて購入された方もいるかもしれません
私が購入者の一人なら少し残念に感じると思いますが普通に使い続けそうです。この価格帯で金属スポークを使用したホイールでこの重量は良い方だと思う
YOELEOユーザーの一人として、ブランドイメージや信頼を取り戻すために頑張ってほしいと思っています
【新作早すぎ】新型ホイールが発表された模様
まず公式SNSの投稿から
一年も待たずに新作ホイールが発表された模様。YOELEOさんちょっと早すぎでは…しかも前作NXTホイールよりも軽量でリム仕上げも見た感じグロスではなさそう
SAT DB PRO NxT SL2というホイールらしい
リムハイトは35、50、60、88の4種類。個人的に45は残してほしかったんだが仕方ないですね
2024/11/02 更新
筆者の元へSL2ホイールが到着したのでレビュー記事を作りました
新型ホイールもこの記事に掲載しているクーポン適用が可能です
お得に購入する方法
YOELEO JAPAN公式HP で使える 全製品10%オフ になるクーポンがあるので是非ご利用ください。上記で紹介している新型SAT PRO NXTホイールでも使用可能です。
10%OFFクーポンコード:
yoeleojpcp
最後に
ここまで見ていただきありがとうございました。最近YouTubeよりnoteの更新が多い気がしていますが、YouTubeも頑張って更新します。
因みにYOELEOは全国に多数代理店もあります。海外通販が苦手な人や簡単なアフターを求める方は代理店からの購入をオススメします。
代理店のページ
では今回はこの辺で。また次の記事も見てください。
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