マガジンのカバー画像

ことのはいけばな’22

28
文藻の琳派たれ!7年を経てこの言葉に出会った。花立てるように歌も立てたい。 花と歌を同時に活ける。ローカル72候マラソン。 *歌つくり人の皮脱ぎほう法華虚
運営しているクリエイター

#紫陽花

ことのはいけばな‘22 芒種 第25候『蟷螂生』

ことのはいけばな‘22 芒種 第25候『蟷螂生』

花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

蟷螂生ず

*蟷螂の子らあわあわあわと溢れ落つスポンジ卵ちぢむことなく
*幼な子の首をつまみし蟷螂の鎌振り上げて捩らす腹見つ
*産みつけし断熱卵の雪予報切られた枝のかまきりかなし

七竈と枇杷を活ける

*七竈冬には赤い房の実も刺繍の玉の花つくさつき
*ななかまどひよどり啄む赤い

もっとみる
ことのはいけばな’22 小満 第24候『麦秋至』

ことのはいけばな’22 小満 第24候『麦秋至』

花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。

五月のおわり、東信濃のとある風景。雲のことづてをきく。

*浮雲のことづてのそら見上げてはおおきお山のなお空みちる

五月雨 夜の雨
*五月雨や夜降り込めておちこちにあをくみだせりしらべにならず
*渾々と泉湧きいでよみがえる黄泉平坂息も切らさず
*そのみづを長雨ているよりすべもな

もっとみる