「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-」感想+ヤマトークと後章冒頭11分レポート(ネタバレあり)
こんにちは。マンゼです。
さてさて、タイトルにもあるように10月28日(木)に開催された「『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』ヤマトーク付き上映」に行ってきました。
自分は「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章-TAKE OFF-」は公開初日の10月8日(金)に観たので今回は2回目の鑑賞となります。今回はヤマトークの様子を自分の感想と共に、ざっと記述していこうと思います。
【「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章-TAKE OFF-」の感想】
以前の記事で、「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章-TAKE OFF-」への期待度を60点としていましたが、実際に観てみた結果としてはズバリ・・・80点です!
概ね、ストーリーや戦闘シーンに関しては満足で、後章への期待が持てるような内容でした(何様)。
旧作のようなワクワク感が強い内容だったのが印象的です。
ただ、個人的な不満点としては、
①作画ミスが多いこと
②旧作キャラ・メカニックのデザインが旧作とは大きく変わっていること(キャラとしては、土門竜介、キャロライン雷電、ボローズ総督、デーダー、メカニックとしては、襲撃戦闘機カタピラス、自動惑星ゴルバなど)
③イスカンダリウムとガミラシウムが登場しなかったこと
④グレートプレアデスの登場シーンが微妙だったこと
でしょうか。
さて、正直、感想を文章化して整理するのは苦手なので、手短になってしまいましたが、本題のヤマトークと後章冒頭11分について記述していこうと思います!
【ヤマトークについて】
前章上映後のヤマトークでは、安田監督と福井晴敏さんが登壇してくださいました。その時の内容を大まかに記述していこうと思います。
ただ、そこまで細かい点に関しては覚えていないので大雑把な内容になってしまいますがご了承を。
ちなみに安井監督は今年で監督歴が20周年を迎えたとのことです。
(安田監督が手掛けられた作品一覧。ただし「劇場版マクロスΔ 劇場のワルキューレ」には参加されておらず、記載ミスだそうです。)
まずは2205の評判について触れられました。ネット上での評判が良いということでしたが、この反応は福井さんにとっては意外だったようです。
特に、旧作っぽさがあって良いという声が多いようですが、福井さんは病院船やガミラスタンカーなどの2199, 2202では出てこなかった旧作のメカニックが出てきているからかな~と仰っていました。
次に、2205の制作状況についての話題となりました。
2205の制作は基本的に15人以上が毎回、実際に集まって会議を行うことで進めていき、2019年3月から2020年3月まで行ったそうです(ただ、7-8月の2か月間は全く進捗がなかったとのこと)。
またメカデザインについての話題となると、担当のお三方(玉盛順一朗さん、石津泰志さん、明貴美加さん)がMAGIのごとく、他の方々が会議されているメインの議題とは別に、内々で話し合うこともしばしばあったとか。
ところで、福井さんが「あっちの宇宙」というワードを度々使用していましたがどうやら〇ンダムのことを指しているようです。
そして、2205の軍港についてもお話がありました。
何と、あの軍港はヤマトに縁の深い呉ではなく、三浦半島、横須賀とのこと!
元々はキノシタ提督という方が2004年に描かれたこのファンアートを参考にされたらしく、特に前章の劇中で平和の象徴のように描かれているカモメはこのファンアートなしでは登場しえなかったそうです。
このファンアートは玉盛順一朗さんが運営されている「ヤマトメカニクス」に投稿されたものだそうで、実に15年以上ぶりに日の目を浴びた(?)こととなります。
そして話題はTwitterのハッシュタグ「#今さら聞けない2205」についてとなりました。
2205の特典では収録されたのは合計で3つの質問に対する回答だそうですが、今回のヤマトークではそれとは別の3つの質問について回答されていました。それぞれの質問について記述していこうと思います。
①「福井さんが思う、安田監督の持ち味は?(河童さんからの質問)」
福井「安田監督と掛けて、コスモタイガーⅡと説く・・・」
司会「その心は?」
福井「いや、一言では表せないです(笑)。」
というのも、福井さんは自身を、あちこちに異なるベクトルに突き進んで打ちまくるような「ヤマトの主砲」と例えた場合、安田監督はちゃんと敵を撃墜できていたかを確認し、かつ、主砲で打ち損ねた敵を一機ずつ撃破していく役割をしていたことから「コスモタイガーⅡ」と例えられたとのことです。
ちなみに安田監督は自身の持ち味を「波動防壁の使い方が上手い艦長」と表現されていました。
②「ヤマト発進時、土門がなかなか操縦桿を引かなかった(引けなかっ
た?)のは何故でしょうか?」(あおいさんからの質問)
実は収録時、畑中祐さんにこの時の演技の際には土門の気持ちが分からなくても良いと言っていたそうです。
それを踏まえた福井さんの回答としては、
「このままヤマトを進めれば、破壊まではいかなくとも座礁させて大ダメージを与えられるかもしれない。でもそれじゃ下がらない(???)と父親を想いながら考えていた。緊張とは違う、ある種のパニック状態になっていた。そもそも『なぜヤマトに乗ったか?』という根源的な疑問を持っていた。」
とのこと。
「それじゃ下がらない」という言葉の意味がよく分かりませんが、少なくともヤマトを座礁させることを一瞬脳裏をよぎっていたとの解釈をされていました。
対して安田監督は「『前向きな』パニック状態に陥っていた」とのこと。詳しくは忘れましたが、概ね福井さんと解釈が一致していたと記憶しています。
③「新人クルーの訓練時にいたアンドロメダは何故あの場にいたのか。
また、2202で撃沈していないアルデバラン、アキレス、アンタレスは
どうなったのか?」
1回目に鑑賞した時には全然気付かなかったですが、今回の上映では、確かに新人の訓練時のシーンで左上にアンドロメダがいるのが確認できました。
このアンドロメダは2202で出てきた既存艦艇ではなく新しい艦艇とのことです。安田監督は名前を付けるならAで始まるからアシェットかな~と仰っていました(もちろん冗談のようですが)。
登場させた理由としては、先日、宇宙戦艦ヤマトのソフビフィギュアが発売されましたが、同様にアンドロメダについても商品を展開するため、元々はあのシーンにはいなかったものの、後から付け足したとのこと。
つまり、玩具の販売という大人の事情のために後から付け足されたということです。個人的には大人の事情でもアンドロメダが再び出てきてくれたのは嬉しいですね。
前章で、板東の父親が乗艦していたと判明したアキレスに関してですが、福井さんが2202で撃沈していなかったことを忘れていたらしいです(おいおい・・・)。結構ダメージを受けていたので今頃は廃艦か改修されているということにしておくそう。
他のアンドロメダ級(アルデバラン、アンタレス)に関しては特に言及されていませんでした。
さて、ここからがメインイベント、後章冒頭11分についてネタバレ全開で記述していこうと思います。ネタバレ回避の方はブラウザバックをお願いします。
【「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章-STASHA-」冒頭11分について(ネタバレあり)】
前章では「ヤマト出撃(元祖ヤマトのテーマ)」のBGMが流れる中、イスカンダルに降下するヤマトがショックカノンを打ったところで終わりました。
後章は幼い少女を語り口とし、絵画のような背景が映し出されながら、ガミラス民族の起源に関する昔話が語られます。個人的には2202で乗っ取られてゴレムについて話し出したアナライザーを思い出しました。
(※画像はイメージです)
それによると、元々ガミラスは争いを繰り返しており、その王は争いが繰り返されることに嘆き悲しんでいたとのこと。すると、ある時、双子星に辿り着き、そのうちの片方の惑星を(スターシャのような人物から)譲り受け「ガミラス」という名を与えられたようです(そこまで意識していなかったので詳しい内容は覚えていません・・・)。
そして、サーシャのエナジーボールが映し出されます。その頃、前章ラストにもあったようにイスカンダルに急降下してくるヤマト。そしてスターシャは降下してくるヤマトのことを見て「イスカンダルと罪を分け合う艦」と呼んでいました。意味深ですね。
さてさて、お次は見どころの戦闘シーンです!
「降下するヤマト(ヤマト渦中へ)」がBGMとして流れる中、この後章の特報にもあるイスカンダル海上戦の戦闘シーンが次々と映し出されます。まさにこのシーンにぴったりな曲名ですね。
そういえば、藪(ヤーブ)がヤマトの機関室にいて徳川太助に指示を出していました。裏切者のレッテルを貼られているのにあとでバレたら大問題になりそうです()
そして降下してきたヤマトは海上すれすれでUターンし、急上昇します。どうやら避難船団を襲っているデザリアムを殲滅するのが目的のようです。
そして、ヤマトの全砲門一斉射!
ヒアデス級などを撃沈します。もはや拡散波動砲ですね笑
ここで後章特報と全く同じシーンで、全く同じようにタイトルが出てきます。
次は「ブラックタイガー(ヤマトVSガトランティス?)」をBGMに襲撃戦闘機カタピラスとヤマト航空隊の戦闘シーンが繰り広げられます。
「飛行機のくせに落ち着きがねえなァ」と抜かす坂本に「お前が言うな!」とナイスツッコミの山本。ミサイルや機関銃を駆使しながら何とかカタピラスを排除します。やはり高機動のカタピラスにはなかなか攻撃が当たらず苦戦していました。
ところでコスモタイガーⅡ(コスモパイソンだったかもしれません)の機関銃(機関砲?)の銃撃音が重くなっていましたのが印象的でした。2202よりも高火力の機関銃を搭載しているのでしょうか。
そして、前章では出番の少なかったコスモパイソンの活躍です!
何やらガチャガチャと頻繁に機頭が左に曲がったり、尾翼が動いたりと形態が切り替わっていきます。そして1隻のヒアデス級護衛艦の装甲の一点に3機のコスモパイソンが機首をヒアデス級に向けたまま、ぐるりと回りながら(大体180°方向から60°方向に)集中的に攻撃を仕掛けていきます。
その頃、ヤマトでは北野に「挨拶をしてやれ」と指示する古代。
その指示で北野が、イスカンダル北極の上空に待機したまま、他人事のように戦闘を見物しているグレートプレアデスらに対して主砲を発射!(いきなり喧嘩売るんかい)
見事命中しましたが、デザリアムハンマー同様に吸収?されているようです。一応爆発はしていたのである程度のダメージは入ったのでしょうか。
ヤマトの主砲を受けたことでノイズが増えたと苛立ち、思わず立ち上がるデーダー。そしてデーダーを諫めるメルダース。
メルダース曰く「お前のその感情がさらにノイズを増幅させる」とのこと。2202のガトランティスも確か「感情=悪」としていたような気がしますが同じような価値観を持っているのでしょうか。
その頃、被弾した一隻のヒアデス級が、ヒルデ・シュルツのいるイスカンダル海上の避難船に向かって墜落していきます。
その時、間一髪でアスカが波動防壁弾を発射し、墜落してきたヒアデス級は巻き込まれて爆発します。
「防壁消失まであと三五!」と南部。アスカは、艦首から火焔直撃砲のエネルギー転送ビームのようなエフェクトを、展開した波動防壁に向けて照射する「共鳴波照射」を行って波動防壁の出力を維持していました。
(※画像はイメージです)
どうやらアスカは銀河のように波動防壁の出力を上げる機能を持つらしいですね。ただ、2202の銀河は艦体から同心円状(同心球状?)に共鳴波を展開することで波動防壁を強化させていましたが、2205のアスカは特定の波動防壁に向けて艦首から共鳴波を照射することで波動防壁を強化するようです。
そんなこんなでヤマト艦隊が避難民を救出し、同時にバーガーらと久々の再会です。古代とバーガーの握手シーンがありましたが、「星巡る方舟」を彷彿とさせますね。
救出したガミラス人の子供たちを抱き寄せ「大丈夫、もう大丈夫だ!」とキャロライン雷電。めちゃくちゃ良いやつじゃないですか~。
次に、真田さんや森雪の他に、バーガーやフラーケン、ハイニなどのガミラス軍団もヤマトに集め作戦会議をします。なぜ下っ端のハイニまで招集したのかが個人的に謎です。
また、ガミラスの爆発についても説明がありました。爆発直前のガミラス星をモニターに映し出す新見さん。フラーケンらガミラス軍団は思わず目を背けます(そりゃそうだ)。
気分を害してすみません、と新見さん。そして真田さんがこのガミラス星の爆発の瞬間をモニターで再生しながら不可解な点を説明します。
(※画像はイメージです)
それは、これほどのエネルギーを持つガミラス星が爆発したのに外部にそのエネルギー流出がほとんどないということ。つまり、槍状の物体(デザリアムハンマー)は外部にエネルギーを転送する機能を持っていると推測します。
今回のイスカンダルのワープには天文学的なエネルギー量が必要であることから、そのガミラスから得たエネルギーを用いてイスカンダルのワープを行った・・・。というのが真田さんの推測です。つまり、「ビリヤードのように、星を破壊して別の星を移動させる・・・これがデザリアムのやり方だ」と。
また、現在イスカンダルがいる宙域についても説明がありました。どうやら「ボルゾン太陽系」にある、木星サイズの第一惑星「ガルマリオ」付近に居るようです。そしてその「ガルマリオ」はガミラス星同様に寿命を迎えつつあるとのこと。
その寿命を迎えつつあるガルマリオからエネルギーを転送するために、後章の予告(YouTubeにあるバージョンではなく、映画館で流れたバージョンです)にあったように、大量のデザリアムハンマーがガルマリオ上空に待機しています。
どうやら古代はヤマトとヒュウガの2隻の波動砲の一斉射(デウスーラ三世のデスラー砲は使わないのでしょうか)で、このボルゾン太陽系の第一惑星であるガルマリオだかボルゾン太陽系の恒星だかを破壊する作戦を立案します。
(どっちを破壊するかは覚えてませんが、確か恒星の方だったと思います。でもガルマリオからエネルギーを転送させるわけにはいかないからデザリアムハンマー打たれる前に先に破壊しようみたいな発言があったような・・・)。
このガルマリオですが、形状としては重核子爆弾とか惑星間弾道弾のような弾丸形をしており、土星のような白い輪っかが1本あった気がします。
そして、波動砲を打てば近傍にあるイスカンダルにも被害が及ぶ可能性があり、何しろスターシャの前で波動砲を使ってしまうという観点から、森雪は古代の意見に反対します。
しかし、責任はすべて自分が取ると言って譲らない古代。イスカンダルへ被害が及んだ際の責任って個人で取れるものではないような。
今までと違って感情ではなく理屈を優先していた古代を見て「理屈っぽいな、お前らしくもない」とあきれ顔の山南さん。
(このシーンあったかはうろ覚えです・・・。もしかしたら上映後に福井さんがそうコメントしていてそれと混同しているのかもしれません。というか山南さんは亜空間ゲート手前で退艦しているから山南さんではないですね)
この作戦を受けて新人クルーは悩みます。生物がいないとはいえ、星を破壊するのは如何なものかと。
(このシーンもうろ覚えで、前章のシーンと混同しているかもしれません)
そして、ヤマト艦内のT字の通路を横切って歩く土門竜介が映し出されて終わりました(多分)。
最後辺りのシーンはうろ覚えですが、それ以外は合ってる・・・はずです笑
さて、後章冒頭11分の上映後には「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章-STASHA-」以外にも「宇宙戦艦ヤマト 黎明篇 アクエリアス・アルゴリズム」などの宣伝がありました。
福井「ちなみにこの中に『アクエリアス・アルゴリズム』を購入された方は
どのくらい居ますかね。ちょっと挙手してもらっても良いですか?」
(挙手をする観客たち。大体3-4割くらいだったかと)
福井「あ~、まだまだ少ないですね~。是非、皆さん買ってください!」
ちなみに「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章」の前売券(ムビチケカード)に付いてくる、この新人クルービジュアルボスターですが、デザインはエヴァのポスターを意識したそうです!
(※以下の2205公式サイトより引用)
確かにシンエヴァのポスターも、エヴァパイロットなどが白背景の海岸に集まっているという構図でしたが、雰囲気が結構似ていますね。
「これまでの宇宙戦艦ヤマト」といい、エヴァを意識しているようです笑
そんなこんなで予定の10分遅れで今回のヤマトークは閉幕となりました。
ヤマトークの部分や細かいところは間違っているかもしれませんが、悪しからず。2月の後章公開が待ち遠しいですね。
長くなりましたが以上となります。それではまた今度。
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