2024年05月に見たもの

映画館
貴公子
ピクニックatハンギングロック
missing

配信
クリムゾン・ピーク

貴公子
韓国ノワールアクション映画。
監督は新しき世界や魔女など肉厚で面白い映画を撮るパクフンジョン。
期待値しかないに決まってる。
早く観に行きたかったけれどもなかなか行けずラスト週に滑り込みでしたがまーーーーーーーーーおもろかった。楽しかった。
この監督の脚本はミスリードやどんでん返しがほぼ確定であるんですがそれにしてもどう転がるか分かんない展開、観客もマルコと同じく自分がどうなっているのか、命がどうなっていくのか何も分からない敵も味方も誰かわからない状態で進んでいくので楽しくて楽しくてしょうがなかったです。
そして毎回漫画ぽい魅力的なキャラクターを作るイメージですが今回もまさにそうでしたね。
もっとどん底に突き落とされるかアドレナリン全開で映画館を出るつもりだったんですが思いの外あまりにも気持ちいいエンドロールでそのままエンドロール曲の「MysteryGuy」を聞きながら帰りました。
この記事が出る頃には公開終了している映画館が多いと思うので配信でも始まったら何も見ずに見て欲しい映画です。
あと貴公子やハン理事のスーツの着こなしがあまりにも美麗でそこも楽しめた。大陸の骨格ってある…ウェブトゥーンの男の体型って嘘じゃないんだなを久しぶりに思い出した…。

ピクニックatハンギングロック
健康診断に行くようになってから見たい映画がタイミングよくやっていれば見に行くということをしているんですね。
バリウム後の下剤と戦いながら。
去年はそれをRRRでやってたんですが(3時間耐久)今年の映画はこちら。
1975年の作品でソフィア・コッポラが影響を受けたということで有名な作品ですがつまり今Kpop界隈で色々と話題になっているミンヒジンがソフィア・コッポラに影響を受けているんでその源流になるわけですね。
痛いくらいの透明度が高い少女性の中に閉じ込められた不自由さや不安定さや女性の中にある「男性性」やジレンマの話だなぁと思いながら当時の映像的な美しさや美術設定にドップリする作品。
トイレは全然大丈夫だったけども途中ちょっと眠気と戦ってました。

missing
吉田恵輔監督の新作であり石原さとみの映画復帰作。
6歳の娘が失踪し、その行方を探すために様々な手を尽くす夫婦とその周りを取り巻く人達を描いたドキュメンタリー風映画。
吉田恵輔作品はかなり初期作のさんかくから今まで何本かみていますがそのほぼ全てに失禁描写があるんですね。今回も…やったなお前…になり…。
映画的な都合の良い展開を極力排除し質感の生々しさを出すことで映画作品ではあるんですがドキュメンタリーを見ているような息苦しさがそこかしらにあり、今までの作品の中でも洗練されている分結構メンタルはやられるんじゃないでしょうか。
石原さとみ、青木崇高、中村倫也と豪華俳優陣の中で特段光っていたのは石原さとみの弟役の森優作だったと思うんですが私今回この方初見では…?と思ったのに調べたらそんなことはなかった。いい意味でカメレオン役者なのか…でも監督に見学の方だと思われたみたいなエピソードあったし…。
誰だこれ…?となったあと、オーラのなさが逆にリアルで演技も本当に「いそう」な実感があり、そして多分私が一番感情移入しやすいポジションのキャラクターだっただけにひどくえぐられました。

クリムゾン・ピーク
アマプラでの配信もう終わるということで。
私の初めてのデル・トロってパシリムなんですが全然特撮の人じゃなかったんだな~って。掘れば掘るほど思うわけですね。
掘った後に見ると美術的にはめっちゃデル・トロ!って感じなんかなと。
なんでクリムゾン・ピークが興行的に振るわず、シェイプ・オブ・ウォーターが振るったんかって結局人外かそうじゃなかったかの違いじゃないかとさえ思えるくらい大筋的にはなんかあんま変わんない気がしてます。
主人公が何度も幽霊は象徴的な要素で重要じゃないつってますがこの作品においても本当にそういう立ち位置で幽霊自身は何も危害加えてこなかったのも面白かったです。めっちゃ親切。ただビジュはグロい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?