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【ワークキャンプから就労に】自分だけじゃないという思いがくれた勇気

始めまして!ひきこもりと社会をつなぐ、ひきこもりの方向けに在宅ワーク、トレーニング、コミュニティを提供しているCOMOLYと言います。
今日はCOMOLYのワークキャンプをきっかけに新しく一歩を踏み出した登録者Iさんにインタビューをさせてもらいました。

ワークキャンプとは

ワークキャンプは、COMOLYが年一回実施しているプログラムで、地方にて合宿形式で共同生活をしながら、地方の課題解決やレクレーションなど様々なメニューをこなすプログラムです。これまでは、徳島や富山で実施しました。

富山県にて利用者さんがデザインした看板の前で
徳島にてみんなでとった柚子を調理しました

参加したきっかけは後ろ向きだった

スタッフ:今日はよろしくお願いします。早速ですが、COMOLYに登録したきっかけを教えて下さい

Iさん:私は2018年ごろからひきこもっていましたが、働きたいという気持ちがありました。ただ、いきなり働くのはハードルが高いと感じていて、別の方法で社会と関われないかなと考えていた時に、COMOLYの存在を知って、登録しました。

スタッフ:Iさんは、初回のカウンセリングからすぐにワークキャンプに参加するという形でしたよね。なぜワークキャンプに参加したいと思ったのですか?

Iさん:参加したきっかけは実はちょっと後ろ向き気持ちもありました。その時、地元の支援団体でちょうど就職説明会があって。ただ、その話にはあまり乗り気でなかったので、そこから離れたいという気持ちがあって。

それから、やっぱり今の自分を変えたい気持ちもありました。引きこもって色々なことを後回しにしてきた自分を変えたい。このワークキャンプに参加することで、自分にとって環境を変えるきっかけにしたい。そんな思いもあって参加しました。

また、スタッフの剱持さんのノートをみたりしていて、ひきこもりからどうやって回復したのか話を聞いてみたいという思いもありました。

”関わり”の中で変わっていった気持ち

みんなで囲んだキャンプファイヤー

スタッフ:ワークキャンプの中で特に印象に残っていることはどんなことですが?

Iさん:同じ引きこもりのみんなから話を聞けたことです。

お話を聞いた方の中には、自分より大変な人生を送っているという方もいて、それに比べたら、恵まれているなと感じました。自分の中で、ここまでしか出来ない、そんな心のブレーキがあったんですが、そういう話を聞いて、自分はまだやれるのかなと思うようになりました。

前を向けるようになった

スタッフ:ワークキャンプ参加前後ではどのような変化がありましたか?

Iさん:気持ちが大分前向きになりました。一人で多くの時間を過ごしていたので、大分人の話を聞かずに、自分第一で過ごしていた。人と関わる機会があって、他の人の話をきいて、これまで見えていなかった自分が見えるようになった。

ひきこもっていた自分は視野が狭かったなと感じるようになりました。自分を知れたというか、頑張ってみようという気持ちになった。

同じ様に頑張っている人の存在を感じられたことが心強かったです。一人でいた時は、自分のことがよくわかってなかった。変わった人の話を聞いて、自分も変われるんじゃないかと思った。

始めてのアルバイトに

スタッフ:ワークキャンプを終えてどのような気持ちの変化がありましたか?

Iさん:自分でも驚くくらい、気持ちが前向きになっていました。ちょうどワークキャンプを終えた月の月末、支援団体の方から、知り合いの団体でアルバイトをしてみないかと誘われた。

それまでは、働くことに関わる活動には前向きにはなれませんでした。
でも、その時はアルバイトから始めてみようという気持ちになって年末仕事をさせてもらって、働く方向に気持ちが向いていきました。

全然仕事をしてこなかったので、そういった所に理解がある会社ということもあって週3日働かせてもらっていて。やはり仕事をしていなかった時に比べると、自分が任されたことをやって評価してもらうのはいいなと思います。

一人じゃないんだということを感じてほしい

スタッフ:同じ様に頑張っているみんなに一言お願いします。

Iさん:自分は引きこもっている時は、自分だけしかいないというか、自分を分かってくれたり、境遇や過去は自分だけのもので理解されないように感じていた。

それでも、わかってくれる人がいた。そんな自分でも一緒に頑張ってくれる人がいるということを伝えたい。自分だけじゃないんだということを忘れないで欲しいです。



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