見出し画像

COMOLYワークキャンプ2021の中で感じたワークキャンプの可能性と課題について

みなさま、こんにちは運営の望月です。

先日、6泊7日(10月25日〜10月31日)の日程でCOMOLYワークキャンプ2021を開催してきました。

今回のワークキャンプ地は「富山県黒部市宇奈月温泉」です。

画像6

(宇奈月温泉駅前の温泉噴水の様子)

なぜ、この地域でワークキャンプを開催することになったのかと言うと、代表の山田が知人を通じて宇奈月自立塾の牟田さんと出会ったのがきっかけでした。

牟田さんが運営している宇奈月自立塾とは、教育研究家であった牟田さんの父親が設立した施設になります。現在は、約30名が自立に向けて共同生活している施設になります。

画像1

(2日目の朝の宇奈月自立塾の様子)

今回のワークキャンプでは、厚生労働省の助成事業である「生活困窮者及びひきこもり関する民間団体活動助成事業」に参画させていただきました。

この助成金は、主に生活に困った方(生活困窮やひきこもり)へ一定期間の食住を提供し、生活を立て直し、社会参加に向け様々なプログラムを行い自立へ向けサポートするものになります。

チラシデザイン_オモ(完成版)

キャンプに参加した人数は、途中帰宅や途中合流も含めて男性5人、女性3名、COMOLY運営スタッフ3名の合計11名が参加しました。

初日には、ワークキャンプの様子を地元の新聞にも取り上げていただきました。

ワークキャンプの内容

運営の山田が事前に二度ほど現地に赴いて、ワークキャンプで実施する内容を現地の方々と詰めていました。私も当日までどんな内容か全部把握しておらず色々不安はあったのですが、以下のようなスケジュールで実施しました。

1日目:施設の案内、オリエンテーション
2日目:大高建設さんでのSDGsの取り組み見学、薪割り、宇奈月温泉散策
3日目:ブルーベリー畑の雪対策、柿収穫、干し柿作り
4日目:窓拭き、草刈り、釣り、BBQ、キャンプファイヤー
5日目:窓拭き、草刈り、餅つき、COMOLYオンラインセミナー
6日目:蕎麦打ち、登山
7日目:掃除、解散

ハイエースバンを1台レンタルして、関東から車で現地に向かうメンバー、新幹線で向かうメンバー、関西から参加するメンバーに分かれて現地で合流する形となりました。

ワークキャンプの内容はここでは詳しく記載しませんが、参加したメンバーの感想を一部ご紹介します。

Q1.参加した動機きっかけ

元々田舎が大好きで田舎で農作業や田舎での生活に興味があり,自分と同じような引きこもりや生き辛さを抱えた人達との(インターネットの世界ではない)出会い触れ合いにも関心があった。何か自分にとって為になる情報が得られると思って。必要となる費用が交通費位で良かったので参加し易かった。
鬱や引きこもりで心身共に鈍ってしまうので、頭や身体の健康を取り戻したく参加させて頂きました。

Q2. 一番印象に残っていること、思い出など

正直どの経験も印象として残っているので一番となると迷います。バーベキューとキャンプファイヤーが一番印象に残っているかな。COMOLYのスタッフさんとメンバーさんらが釣ったお魚さんをさばいたものがテーブルに並んだり,焼肉を焼いている時の美味しそうな臭い。体調の関係でその美味しい食べ物が何一つ食べられなかったんですけど、もう食べたくて食べたくて仕方ありませんでした。そして誰か有名人の?物真似している人が居たり。キャンプファイヤー時花火をしたことがなんだかとても良い思い出です。キャンプファイヤーでは子供の様にはしゃいでいる人が多くてそいう人達をぼんやり眺めているのもまた楽しい時間でした。
1人では感じられない気持ちや、誰かとともに作業や行動をする事で生まれる一体感や楽しさが感じられた事。そして現地の方々がとても温かく親切でCOMOLYスタッフの方の配慮もありがたく、とても安心して過ごす事ができ体験した事全てが楽しかったです。釣った魚をすぐ捌いていただいた時は味の新鮮さに感動しました。1日目は眠れずどうなる事かと思いましたが、朝4時に食堂で一人で食べたご飯も朝からゆっくり一人で入ったお風呂も心地よい時間でした。空や景色を美しいと思えた事。誰かと一緒に食べるご飯は美味しいという事。個人的にはそんな風に満喫して楽しめる自分の変化を実感できた事が嬉しく思いました。

Q3. 一番大変だったこと、きつかったことなど

7日間動く時間が大変多かったと思います。なので朝に健康ドリンク飲んで体力を賄っていたつもりでしたが、帰って次の日ずっと寝込んでしまいました。これは、仕方ないのですが、相部屋だとプライバシーがなくリラックス出来ない部分もありました。けど楽しかったです。色々自分の知らない事を知る事とかできました。
窓拭きと、草刈り。長時間かけて広い範囲を刈っていったので体力的にかなり消耗した。1日で終わると思っていたが、翌日まで残っていたので少し集中力が切れてしまった。

Q4. 今回のワークキャンプを通じて感じたこと、得られた学びを教えて下さい

初対面の人も含め、年齢や出身、住んでる地域や生活スタイルもバラバラで、いろいろな背景を持った人たちとコミュニケーションを取りながら、いっしょに作業をするのは、楽しく充実したものだった。感じ方や考え方が人それぞれで興味深かった。また、自ら考えて動くことの大切さに改めて気付かされた。
私は一人旅が好きだったり一人で居ること一人で行動することを基本的には好みます。そんな私なのですが今回濃密な寝食を共にすることでしか味わえない人間同士の触れ合い・会話することの楽しさ大切さを改めて実感出来ました。人間は人間同士触れ合う中でしか人間として成長できないみたいとも感じました。現在国内には、ひきこもり当事者が多く存在していますが、生き辛さを抱えている人達が、田舎を、そして日本を元気にしてゆきそうな気もしました。

おわりに

ワークキャンプの初日は、まだ緑だった紅葉がいろづいていくように、参加者にも心の中で紅葉のように変化があったように私には見えました。

もちろん体力的にワークに参加できなかったり、時間通りに動けなく悔しかったり、コミュニケーションが上手くいかなった部分など、それぞれ感じたことはたくさんあると思います。

ですが、今回の参加をきっかけに、
「ここまで自分でできたのだから、もう少し先に行ってみよう」
という気持ちが起きてくると思います。人それぞれ進んでいくペースに違いがありますが、参加者にとっては良い人生の糧になったように感じました。

これからもCOMOLYではワークキャンプは年に1回のイベントとして考えておりますので、今回参加できなかった方は、次回参加していただけたら幸いです。

スクリーンショット 2020-03-27 16.23.44


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?