コミュニティマネージャーの分類のコピー

コミュニティマネージャーの分類

こんにちは。コミュニティフリーランスの長田(@SsfRn)です。

僕がコミュニティマネージャーとして、コミュニティ運営に携わってきてから、気がつけば今年で丸2年が経ちます。

この2年間で、様々なコミュニティイベントに足を運んだり、自分で開催したりし、多くのコミュニティマネージャーたちと出会ってきました。やっていることが違えば考えていることが違う方もいて、コミュニティマネージャーと一言で言ってもかなり多様です。

また「コミュニティ」自体の話はよくしますし、Webに情報が溢れてきているのですが、「コミュニティマネージャー」に関する情報が少ないなぁとふと気がつきました。僕の周りでも「コミュニティマネージャーになりたいんです!」という方がちらほらいて、そんな方に役立つ情報を書けないかなと思い、今回コミュニティマネージャーの記事を書いてみます。

すでにコミュニティマネージャーとして活動している方も、何かしら参考になれば幸いです。コミュニティマネージャーがやっていることについては、こちらの記事をどうぞ。


コミュニティとコミュニティマネージャーの不一致

この記事を書こうと思ったもう一つの理由は、コミュニティとコミュニティマネージャーの不一致を防ぎたいという思いから。過去にコミュニティの分類について記事を書いたことがあるのですが、マネージャーに合ったコミュニティは確実に存在するし、逆もまた然りです。

その不一致からコミュニティ運営を苦痛に感じてしまい、退かなければならなくなるケースを僕は何度も見てきました。コミュニティを生業とする1人として、とても残念に思うことの一つ。

自分のタイプを客観的に理解することで、その不一致って少しでもなくなるのではないか。そう考えて筆を取りました。ただ、前提としてご理解いただきたいのが「ここにおいても正解はありません」ということ。あくまで”傾向”程度に留めていただけると幸いです。


大きく2つに分かれる「思考」の性質

コミュニティマネージャーの皆さんと話していて思ったのが、「思考」「考え方」に大きな違いがあるなぁということ。ここは大きく2つに分けることができます。

ライフスタイルタイプ・・・コミュニティをライフスタイルの一部として捉え、本質的な価値を追求していくタイプ
マーケティングタイプ・・・数字や企業インパクトを前提に物事を考えていく傾向があるタイプ

思考の優先順位が異なるこの2つ。
ライフスタイルタイプは「本質的価値」→「数字的価値」、マーケティングタイプは「数字的価値」→「本質的価値」の順番をイメージすると理解しやすいと思います。これはどちらが優れているとかそういう話ではなく、右脳派か左脳派かの違いに近い感覚です。

また、マーケティングタイプはロジカルに物事を考え設計するのが得意な人が多く、ライフスタイルタイプは感覚的なものを大事にする傾向があります。

ちなみに僕は「マーケティング感覚を持つライフスタイルタイプ」。このように白黒的な見方をするのではなく、グラデーションが存在します。

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大きく4つに分かれる「コミュニケーション」の性質

コミュニケーションを取り扱うのが、コミュニティマネージャーの仕事です。このコミュニケーションにおいても、大きな分類ができます。

わかりやすく言うと
・大人数派か少人数派か
・オンライン派かオフライン派か

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当たり前ですが、人によって得意なコミュニケーションは異なります。

大人数の空間で話すのが得意な人もいれば1on1が得意な人もいますし、そのフィールドも大事な要素です。「リアルの場で話したい!」って人もいるだろうし、チャットが楽だという人もいますよね。

この「少人数」「大人数」をもう少し詳しく定義すると

少人数・・・1on1や、コミュニティにおいてのインナーコミュニケーション。メンバーの相談役の役割を似合うことが多い
大人数・・・対コミュニティメンバーや対イベント参加者へのコミュニケーション。オンラインであれば公式のお知らせ、イベントだとMCなど。時には広報的な役割も担う

そんな自分の得意なコミュニケーションの性質を理解することは、コミュニティマネージャーにおいてかなり大事なこと。それによって、組むべきパートナーや適切なコミュニティが異なってきます。

ただ、どちらかしかできない!というのはかなり厳しい時代になっているとも思っています。コミュニティ運営においては、すべてのコミュニケーションが求められる。オンラインコミュニティだからといって、オンラインコミュニケーションだけやっていてはダメですし、大人数の場でしか話せないのも弱い。全てができる前提で、自分の「得意」を理解しておくことが大事なのだと思います。

ちなみに僕はこの辺りかなと。

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どちらかと言えば、大人数のオフラインが得意なコミュニティマネージャー。オンラインコミュニケーションも、少人数でのコミュニケーションも問題なく対応できますが、自然と大人数のオフラインの役割を担うことが多いです。オンラインコミュニケーションも好きなので、限りなく真ん中にいるということになります。


弱みは補い合えばいい

自分の性質が理解できたところで、それをうまく生かしていきたいところですが、すべてを1人でカバーしきろうとすることは諦めてほしいと思っています。

正しくは、1人でマネージャー業務すべてを担わない方が健全なコミュニティ運営が可能だということです。

僕がずっと言っていることではありますが、コミュニティマネージャーは2人体制がベストです。「思考」「コミュニケーション」の性質が異なる人と組むことで、お互いの強みが発揮され弱みを補い合えるから。ある程度回り始めたコミュニティであればまだマシなのですが、土台をつくる初期の時期はこのバランスをちゃんと見極めた方がいい。

僕の場合、Wasei Salonでコミュニティマネージャー2名体制で、立ち上げ時から取り組んでいます。一緒にコミュニティマネージャーをしている若月(@wakatsubasa)とは、この性質において正反対。

彼はロジカルや数字に強いタイプで、コミュニケーションも少人数が得意。これには本当に助けられていて、彼と組めたからこそ今のWasei Salonがあると言っても過言ではありません。初期の21人時代に、ほとんどのメンバーとサシ飲みをしてきたのは彼です。

このように、性質が異なる方とコミュニティマネージャー2人体制をつくることで、より健全なコミュニティ運営が可能になると思います。1人のコミュニティ運営は、想像している以上に孤独を感じてしまうことも、2人体制を勧める大きな理由です。


最後に

今回は、「思考」「コミュニケーション」において、コミュニティマネージャーを分類わけしてみました。もちろん、これが完璧な分類だとは思っていませんし、もっと違った角度から考えていくことも可能です。

ただ、この2つはコミュニティ運営のバランスを見る際に、もっともシンプルかつ役立つものだと実践の中で感じています。自然と役割分担ができることも、ひとつポイントかもしれません。

また、コミュニティとの相性についてのお話ですが、特に「思考」部分が露骨に出てくるところかなと。一般的に言われている「コミュニティマーケティング」に着手する場合、マーケティングタイプの方が合致しやすく、場づくり系の場合はライフスタイルタイプの方がハマりやすいと思います。まったく向かないということではなく、そういった考え方もできると捉えてもらえれば幸いです。コミュニティマーケティングでも「数字度外視でやっていい!」と言う企業はいると思いますしね。

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