広報なの?PRなの?〖広報のテクニックで人生を上向きに 2〗

まず、PRとは。

パブリック・リレーションズ=PRとは、19世紀末にアメリカで生まれた「組織体とその存続を左右するパブリックとの間に、相互に利益をもたらす関係性を構築し、維持する」(出典:体系パブリック・リレーションズ)ための考え方や行動のあり方のことです。パブリックとは、直訳すると公衆・大衆。つまり、その組織を取り巻く様々な人々を意味します。「相互に利益をもたらす関係性」と言うと、利害関係・損得関係を連想させがちですが、それら利害関係者(=ステークホルダーと言う)と 信頼関係 を築いていくことが重要と考えられています。

日本では、敗戦後、連合国軍総司令部(GHQ)によって、国民統治の方法のひとつとしてパブリックリレーションズが広められました。おそらく当時の日本の行政は困惑し「広報課」「広聴課」「公聴課」などの日本語名をつけましたが、現在では「広報」が一般的になっているようです。


さて、広報なのか、PRなのか、ということ。

これには様々な考え方があり、一概にどれが正解というのは難しいのですが。情報発信 という意味合いの強い”広報”に対し、相互コミュニケーション を意味する”PR” 。コミュニケーションを取り、相手の考え方を理解し良好な関係性を構築する。そのうえで、こちらの考え方を理解してもらう、知ってもらうのが順のプロセスだとしたら、パブリックリレーションズとは、”広報” を包括する大きな概念と言えます。

相手を理解し、関係性を築いたうえで、こちらの情報を受け止めてもらう。これが効果的な情報発信の方法かもしれません。日常においても心掛けてみたいものです。





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