自己を知る〖広報のテクニックで人生を上向きに 4〗

広報・PRの使命は、自社を社会的に認めてもらうことです。そのために何をしたらいいのか―。

第一には、自社がどういう会社であるのかを正確に知ることです。

自社の強みは何か、弱点は何か。ステークホルダー(利害関係者)からどのように評価されているのか、期待されているのか。顧客・消費者からの評判はどうか、どう見られているのかなど。冷静かつ客観的な視点でとらえ、正確に深く把握することです。

それは、時には辛く厳しい作業でもあり、社内や経営陣から反発を受ける場合もあります。中には、これまでの政策や行動を否定することにもなる、耳が痛い話もありますから。

その方法とは。

まずは聞くこと、そして対話すること。さらに、自分なりの情報ネットワークを形成し、情報を収集すること。情報ネットワークを形成するには、自分自身もそのネットワークに対して発信できる知識や情報を持つことも必要となります。

そして、構築された企業理念「自社はこういう会社である」から設定される、経営戦略「どの領域をどのように攻めるのか」、行動指針「どういう心構えを持って仕事にあたるのか」、これらを内外に浸透させることが広報に第一に求められる仕事です。

アイデンティティの確立は、個人であっても基盤を構築する重要な作業です。何歳であっても、自己を見つめ直すのに遅いことはないはず。ぜひ一度、深く自分と向き合ってみてください。




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